海軍割烹術参考書
『海軍割烹術参考書』(かいぐんかっぽうじゅつさんこうしょ)は、明治時代に旧日本海軍の舞鶴海兵団が、海軍五等主厨(調理担当の隊員)の育成を目的に編纂し、1908年(明治41年)9月1日に発行・配布した料理の教科書である。 原本は京都府舞鶴市の海上自衛隊第4術科学校が所蔵しており、2007年(平成19年)8月1日に復刻版が刊行されたほか、2020年(令和2年)2月28日には舞鶴市により『海軍四等主計兵厨業教科書』(1918年)や『海軍厨業管理教科書』(1938年)とともにウェブ上で公開された。 2016年(平成28年)4月25日には『鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 〜日本近代化の躍動を体感できるまち〜』を構成する文化財の一つとして日本遺産に認定された。 いわゆる「海軍カレー」のレシピを記した最古の文献でもある。 内容鮨、刺身、牛肉味噌漬、玉子豆腐などの日本食、カレイライス(カレーライス)、シチュードビーフ(ビーフシチュー)、チキンライス、ハムエッグなどの洋食、コーヒー、紅茶、レモネードなどの飲料、プリンやゼリーなどのデザート、アイスクリームなどの冷菓、カステラやビスケットなどの洋菓子の材料と調理手順のほか、切り干し大根や干瓢などの作り方、様々な漬物の漬け方なども記載されており、海軍で使用されていた碇マーク入りの皿やティーカップなどの食器類、ナイフや匙などのカトラリー、挽肉機(ミンサー)やコーヒーミルなどの厨房機器の図表も記載されている。また、テーブルセッティングの例や給仕心得などにもページが割かれている[1]。 復刻版
脚注
外部リンク
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