法華口駅
法華口駅(ほっけぐちえき)は、兵庫県加西市東笠原町沖にある、北条鉄道北条線の駅である[1]。 ボランティア駅長により毎月2回程度、絵手紙教室が開催されている[2]。 歴史1887年代(明治20年代)京姫鉄道株式会社が園部駅から篠山、法華口駅周辺を経由し姫路駅に至る鉄道を計画していたが、1903年(明治31年)に京姫鉄道株式会社の解散により実現しなかった。 年表
駅構造相対式ホーム2面2線をもつ、列車交換が可能な地上駅である。列車は右側通行で進入する。ホーム間の移動は粟生寄りの構内踏切を渡ることで行う。駅舎は1番線側にある。
列車交換設備国鉄時代に列車交換設備を廃止し、長らくかつての相対式ホームが痕跡として残っていた。2018年2月、加西市の支援により交換設備を「2019年度」に復活させる構想があることが神戸新聞により報じられた[25]。2018年3月に策定された「加西市地域公共交通網形成計画」には、「2018年度~2019年度」を実施時期とした「法華口駅鉄道交差施設整備事業」が含まれている[26]。施設設備にあたっては、幹線鉄道等活性化事業費補助(形成計画事業)を活用し、北条鉄道を主体として、国(鉄道・運輸機構経由)および地方公共団体の補助金を財源として事業が進められた[27]。2019年8月2日には全国初となる保安システム、票券指令閉塞式導入が国土交通省より許可された[28]。 工事は2020年3月末に終了する予定だったが、同年1月に国土交通省近畿運輸局から2両編成での運転可能にするにはホーム延伸工事が必要だと指導を受けた。北条鉄道が検討した結果、ホーム延伸工事を進めることとなった[28]。交換設備は6月に完成し、同月28日からは上下線とも新設されたホーム(駅舎側に従来のホームに接続する形で追加された1番線が粟生方面、対向する2番線が北条町方面)の使用を開始するとともに、従来のホームは利用者通路に変更されて使用が停止された[13][14]。 北条町駅内の指令員が全体の運行状況を統括。行き違いの際、列車の通行許可証の役割を果たすICカードを、運転士が法華口駅のICカードリーダーにタッチすることで信号を開通させる[17][29] かもしくは票券箱に納めたり運転士間で手渡しをする前述の「票券指令閉塞式」が日本の鉄道で初めて導入された[18][30]。8月3日の習熟運転より、列車行き違いを開始した[31]。これに伴い、同年9月1日よりダイヤ改正と列車の増発を実施した[17][18][19]。
かつての駅構造1958年(昭和33年)以前は、列車交換設備と貨物側線があった[32]。 北条町駅方面側には駅本屋と貨物側線があり、駅本屋の直近には貨物上屋、駅本屋から少し離れたところに農業倉庫 があり、それぞれに貨物ホームがあった。さらに以前は粟生駅方面側にも側線があった。貨物ホームは、線路側は石の三段積みで、反対側はゆるい傾斜がついており、トラックなどが着けるようになっていた。貨物上屋の北条町駅側には倉庫があったのだが、これは改装らしかった。旅客ホームは石の二段積みで、貨物ホームより低かった[33]。 利用状況
駅周辺駅名は「法華山一乗寺への入口」の意味だが、駅から一乗寺までは西へ5km[1] と遠い。 バス路線「法華口駅前」停留所 その他隣の駅脚注
関連項目外部リンク
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