法光寺 (あま市七宝町桂)
法光寺(ほうこうじ)は、愛知県あま市七宝町桂郷内1608にある浄土真宗大谷派の寺院。山号は月桂山。小切戸川の左岸(東岸)にあり、通りに東面している。かつて桂集落には桂城跡があった。 歴史創建創建年は不詳[1]。かつては天台宗であり、大永年間(1521年~1528年)に本願寺に帰依して浄土真宗となった[1]。 近世永禄年間(1558年~1570年)の騒乱の際には主僧が逃れたことで廃寺となったが、その後再興された[1]。元和4年(1618年)、遠江国周智郡村杏村(現・静岡県袋井市)の神明社に、久野丹波守宗成から梵鐘が寄進された[2]。 近代明治維新後の神仏分離の際、神社に梵鐘は必要ないとして神明社から処分され、久野家の末裔が引き受けた[2]。法光寺の主僧は久野家と血縁関係があった人物であり、1877年(明治10年)に法光寺に移された[2]。1873年(明治6年)8月1日には海東郡桂村の法光寺に義校が設置されたが、すぐに廣済寺に移されている[3]。 1891年(明治24年)10月28日に起こった濃尾地震の際には桂村でも大きな被害が発生し、法光寺脇の小切戸川の堤防や川底が陥没した[4]。 太平洋戦争中の1941年(昭和16年)12月8日には梵鐘が供出の対象となったが、1942年(昭和17年)9月17日には歴史的または美術的に重要と認められて供出を免れた[2]。 現代1996年(平成8年)2月1日、梵鐘が七宝町指定文化財(工芸品)に指定された[5]。 文化財あま市指定文化財脚注参考文献
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