沢村さくら

沢村 さくら(さわむら さくら、本名:西川 さくら、1974年4月8日 - )は、山形県出身の日本浪曲曲師である。

来歴

山形県立山形西高等学校千葉大学看護学部卒業[1]。大学では落語研究会に所属[2]。在学時より浪曲に興味を持ち、浅草木馬亭に通う。大学卒業後、柳家紫文のもとに3年ほど通った後[2]2000年3月に沢村豊子に弟子入りし[3]、芸名を「沢村さくら」とする。同年11月「国友忠の会」にて初舞台を踏む。入門後、数年は国友の会にのみ出演していた[2]。当時は千葉精神科看護師[1]として働くかたわら、沢村が住む茨城まで通っていた[4]

東京で活動していたが、2005年に結婚を機に大阪へ住まいを移した。2006年11月に「一心寺門前浪曲寄席」にて大阪での初舞台を踏み、以後大阪にて活動する。

2016年に主催した沢村豊子、沢村さくらの「曲師の親子会」は、1月に大阪公演(大丸心斎橋劇場)、2月に東京公演(浅草木馬亭)を行い、両公演とも満席に達した。

2017年にはカメラマン小林正明による「日日是浪曲-曲師さくらの世界」と題した写真展が東京・大阪・名古屋の3都市にて開催された。

人物

東京にて沢村豊子より関東節を学び、大阪に来てから藤信初子らから関西節を学び、関東関西の節を弾きこなす。ベテランから若手まで多くの浪曲師の曲師を務める。

曲師として弾くだけでなく、曲師にスポットライトを当てた「曲師の会」や、一日に三カ所で公演を行う「あべの浪曲フェス」など浪曲を色々な角度から見た公演を主催する。

関西の落語家による宝塚なりきり劇団「花詩歌タカラヅカ」に曲師として唯一参加。芸名は「桜 バチ花(さくら ばちか)」。

受賞

脚注

出典

  1. ^ a b 【世界アルツハイマーデー特別企画】真山隼人チャリティ浪曲会”. 公益社団法人 認知症の人と家族の会 (2023年8月7日). 2023年10月1日閲覧。
  2. ^ a b c 広瀬依子『上方芸能 花形クローズアップ vol.79』194号、上方芸能、2014年12月16日、62-63頁。 
  3. ^ 浪曲師紹介 - 浪曲親友協会 公式ホームページ”. 浪曲親友協会. 2017年4月25日閲覧。
  4. ^ “ひと:沢村さくらさん=浪曲三味線の魅力を広げる曲師”. 毎日新聞. (2021年1月5日). https://mainichi.jp/articles/20210105/ddm/012/070/059000c 
  5. ^ 上方の舞台裏方大賞 (2021年3月13日). “第18回上方の舞台裏方大賞受賞者”. facebook. 2023年10月1日閲覧。
  6. ^ 大阪文化祭賞贈賞の理由” (pdf). 大阪文化祭賞事務局. 2023年10月1日閲覧。

参考文献

  • 『上方芸能』165号(2007年9月発売)、2007年。 
  • 『東西寄席演芸家名鑑』。 

外部リンク

 

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