武田信玄 (アーケードゲーム)
『武田信玄』(たけだしんげん)は、1988年8月にジャレコが発売した業務用ビデオゲーム[2]。戦国時代を舞台に、武田信玄が展開した4つの戦いをゲーム化したアクションゲームである[2]。 ジャレコのシステム基板「メガシステム1」の第3弾として発売された[2]。 家庭用版は1989年にエイコムよりPCエンジン版が発売。2021年にPlayStation 4版とNintendo Switch版がアーケードアーカイブスの1作品として配信。 日本国外でも稼働しており、タイトルは「SHINGEN SAMURAI Fighter」(PCエンジン版はTAKEDA)。 概要全4ステージ1周エンドで構成されたアクションゲームとなっており、2人同時プレイが可能。追加クレジットを投入すれば途中参加やコンティニュープレイも出来る。 1P側のプレイヤーは武田信玄を、2P側は武田信廉を操作し、敵兵を倒しながらアイテムを集めパワーアップや体力回復などを行いつつステージを進み、宿敵上杉謙信を倒せばゲームクリアとなる。なお信玄は赤の鎧、信廉は青の鎧を身につけ、それぞれカラーリングや刀の構え方が異なるが性能差は無い。 ボタン操作は1レバー+3ボタン。3つのボタンはそれぞれ左攻撃・右攻撃・ジャンプとなっており、これにより、後退しながら前方の敵を攻撃することが可能となっている。なお、反転攻撃は通常の攻撃モーションとは異なる挙動を取り、たとえば左向きで右攻撃を行うと攻撃速度が速くリーチも長い後ろ突きを繰り出す。 ゲーム内容システム次々と登場する敵兵・僧兵などを倒し、全滅させればクリアとなる任意スクロール型のアクション面、流鏑馬で的や敵兵・鳥・忍者などを撃ち落とすボーナス面、各面のボスの武将と1対1で対決するボス面の3種類があり、「アクション面→ボーナス面→アクション面→ボス面」の流れで1面が構成される(ゲーム中では「第○戦」と表記される)。 アイテム特定の敵を倒すと文字アイテムが出現、時間の経過で「風」→「林」→「火」→「山」→「風」と文字が変化する。「風」「林」「火」「山」全てのアイテムを集めると飛び道具が使用可能となり、離れていても攻撃ができる。ただし、この状態はその面のみ有効で、次の面に移ると全てのアイテムが無くなり、最初から集め直しとなる。なお風林火山のアイテムはプレイヤーアウトやコンティニューでも無くならず、そのまま持ち越される。
ステージ構成
移植版
1989年にエイコムから発売。「上杉謙信を倒すアクションゲーム」という骨子は変わらないが、業務用の難易度を緩和し、全体的に大幅なアレンジが施された。
評価
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では5・4・6・3の合計18点[7]、『月刊PCエンジン』では60・75・70・65・65の平均67点、『マル勝PCエンジン』では4・5・5・7の合計21点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.18(満30点)点となっている[3]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で468位(485本中、1993年時点)となっている[3]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「宿敵、上杉謙信を倒すために、武田信玄が単身敵地に乗り込むという大胆な設定。敵も味方も剣で斬りあうというチャンバラのノリがユニーク」と設定に関して肯定的な意見を述べつつも、「キャラが大きく、動きがわりと大ざっぱ」とゲーム性に関しては否定的なコメントで紹介されている[3]。
脚注
外部リンク |
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