正法寺 (豊川市)
正法寺(しょうぼうじ)は、愛知県豊川市赤坂町西裏[1]にある真宗大谷派の寺院である。山号は太子山。院号は上宮院。本尊は阿弥陀如来。 歴史聖徳太子が三河地域を訪れた際、赤坂上宮という所に太子を祀る堂宇(太子堂)を建てたことが創立のきっかけであるとされる。 嵯峨天皇の時代(809年 – 823年)に、万巻上人が箱根神社再建の勅許を得るため上京したが、その帰途に病を得て太子堂にて療養し、弘仁7年(816年)10月2日に死去した。上人の弟子らは、太子堂を改築して上人を開基とした[2]。 鎌倉時代初期には、源範頼の息子範円(はんえん)が太子堂に居住した。貞永元年(1232年)9月1日、浄土真宗の開祖親鸞が関東から帰京する際、聖徳太子像を拝むため太子堂を訪れた。このとき範円は親鸞に教化されて弟子となり、名を了信坊に、寺を太子山上宮院正法寺に改め、天台宗から浄土真宗に改宗した[3]。 宝徳年間(1449年 - 1451年)に現在地に移転したが、明応年間(1492年 - 1500年)に本堂が焼失した。現在残っている本堂は、万延元年(1860年)に改築されたものである[3]。 明治23年(1890年)4月3日、明治天皇が当寺の宝物(消息、関白草紙、木蘭地袈裟、網代団扇の4点)を天覧した[4]。 文化財以下の15点が、愛知県または豊川市の文化財として指定されている[5]。
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