欧勝竜健汰
欧勝竜 健汰(おうしょうりゅう けんた、1996年4月22日 - )は、大阪府東大阪市出身で、鳴戸部屋所属の現役大相撲力士。本名は元林 健治(もとばやし けんじ)。身長178.5cm、体重168.6kg、血液型はB型[1]。最高位は西幕下7枚目(2021年1月場所)。 来歴入門前3歳の頃に第65代横綱・貴乃花の相撲を見て憧れを抱き、地元の東大阪相撲道場で相撲を始めた[2]。東大阪市立玉美小学校4年次から大東市相撲連盟に移籍し[2]、5年次にわんぱく相撲全国大会と全日本小学生相撲優勝大会で16強入りしている[1]。東大阪市立若江中学校では、2年次に全国都道府県中学生相撲選手権大会でベスト16の成績を残す。近畿大学附属高校に進学すると、2年次に全国高等学校相撲選抜大会2位、3年次に高校総体で団体2位、個人ベスト16の成績を残した。貴景勝(本名:佐藤 貴信)とはアマチュア時代に2勝2敗と五分の対戦成績であり、複数の相撲部屋からの勧誘も受けていたが、高校卒業後は近畿大学経営学部経営学科に進学[3]。大学の同期に翠富士と錦富士(ともに2年次中退)らがいる。大学では1年次に西日本学生相撲新人選手権大会で優勝したことに始まり計9個の個人タイトルを獲得[1]。他には、2年次に国民体育大会相撲競技成年の部ベスト8、3年次に全国学生相撲選手権大会個人準優勝の成績を残し、三段目最下位格付出の資格を得ている[1]。しかし、大学2年次に左眼に網膜剥離を患って手術を受けて以降は当初の押し相撲から四つ相撲に変更していたこともあり[2]、主将を務めた4年次には幕下・三段目付出資格の対象となる大会ではすべて予選敗退し[4][5][6]、付出資格は取得できなかった[3]。 入門後2019年3月26日に、大相撲の鳴戸部屋へ入門することを発表[3]。師匠の15代鳴戸(元大関・琴欧洲)には小学校の時から声をかけてもらっており[1]、2017年に創設されたばかりの新興部屋で雰囲気が良いと感じたことを入門理由に挙げている[7]。鳴戸部屋にとって初めての相撲経験者であり[3]、入門直後の時点で15代鳴戸からは「稽古場で一番強い」と評価を受けた[7]。なお、相撲の取り口は、大相撲入門を機に元の押し相撲に戻した[2]。 2019年5月場所初土俵。同年5月7日に行われた新弟子検査の前に23歳の誕生日を迎えていたため、スポーツ経験者への年齢制限緩和措置が取られての入門となった[8]。初土俵同期生には東白龍らがいる。序ノ口に上がった7月場所では同部屋の櫻井、丸勝とともに7戦全勝として、史上初の同部屋力士3人による優勝決定巴戦を制して序ノ口優勝を飾った[9]。序二段に上がった9月場所では碧海浜との優勝決定戦を制した[10]。三段目に上がった11月場所も、勝てば優勝の7番相撲で、元高校横綱の北の若を相手に、立合いが合わない場面もあったが勝利して、三段目優勝を飾った[11]。 2020年1月場所は東幕下14枚目に番付を上げた。この場所を7戦全勝とした場合、28連勝となって常幸龍の持つ初土俵から27連勝の記録を更新するだけでなく[12]、所要5場所での十両昇進となれば付出入門者を除くと史上最速での関取昇進となる可能性があった[13]。しかし、7日目の4番相撲で琴太豪に敗れて、連勝は24で止まった[14]。7日目の朝に近畿大学相撲部監督の伊東勝人の訃報が耳に入っており、恩師の突然の死にショックを受けていたこともプロ初黒星の背景にあった[2]。翌3月場所より師匠である15代鳴戸の現役名「琴欧洲」から「欧」、父親と近大相撲部時代の恩師である伊東勝人の名、琴欧洲勝紀から「勝」、竜のように強くなるようにと「竜」を取り「欧勝竜健汰」へと改名した[15]。入門して初めて迎えたご当所の場所でもあったが、この場所は2勝5敗と入門以来初めての負け越しに終わり、幕下上位の壁にぶつかった格好になった[16]。翌5月場所は蜂窩織炎を発症し[17]、場所途中から出場したものの2勝2敗3休で3場所連続の負け越しになった。続く7月場所は5勝2敗で4場所ぶりの勝ち越しとなった[17]。同年9月場所2日目の1番相撲では宝香鵬と水入りの相撲となった(2番後取り直しの際に欧勝竜が寄り切りで白星)[18]。 エピソード
主な成績通算成績2024年11月場所終了現在
連勝記録最多連勝記録は、24連勝。序ノ口(優勝)、序二段(優勝)、三段目(優勝)と3場所連続7戦全勝優勝。
各段優勝
場所別成績
改名歴
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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