森 雅秀(もり まさひで、1962年3月 - )は、日本の仏教美術学者、金沢大学教授。
来歴
滋賀県生まれ。1984年名古屋大学文学部哲学科卒、1986年同博士課程印度哲学満期退学、1990年名古屋大学文学部助手、1993年高野山大学密教文化研究所講師、1995年同文学部講師、1994年ロンドン大学大学院修了、1997年Ph.D.。1999年高野山大学文学部助教授、2001年金沢大学文学部助教授、2007年同教授、2008年金沢大学人間社会研究域教授。金沢大学人間社会研究域附属国際文化資源学研究センター長。日本密教学会賞、密教学術奨励賞受賞。
著書
- マンダラの密教儀礼(春秋社 1997年)
- インド密教の仏たち(春秋社 2001年)
- 仏のイメージを読む マンダラと浄土の仏たち(大法輪閣 2006年)
- 生と死からはじめるマンダラ入門(法藏館 2007年)
- マンダラ事典 100のキーワードで読み解く(春秋社 2008年)
- Vajravali of Abhayakaragupta Edition of Sanskrit and Tibetan Versions, 2 vols.(University of London 2009年)
- インド密教の儀礼世界(世界思想社 2011年)
- チベットの仏教美術とマンダラ(名古屋大学出版会 2011年)
- エロスとグロテスクの仏教美術(春秋社 2011年)
- Mathura(アジア図像集成研究会 2012年)
- オリッサ州カタック地区の密教美術(アジア図像集成研究会 2012年)
- パーラ朝期の密教美術(アジア図像集成研究会 2012年)
- 人文学の情報整理術(金沢大学人間社会研究域附属国際文化資源学研究センター 2013年)
- Khajuraho(アジア図像集成研究会 2014年)
- 鶴見大学図書館所蔵 逸見梅栄コレクション画像資料1(アジア図像集成研究会 2014年)
- 鶴見大学図書館所蔵 逸見梅栄コレクション画像資料2(アジア図像集成研究会 2014年)
- 鶴見大学図書館所蔵 逸見梅栄コレクション画像資料3(アジア図像集成研究会 2014年)
- 鶴見大学図書館所蔵 逸見梅栄コレクション画像資料4(アジア図像集成研究会 2014年)
- 鶴見大学図書館所蔵 逸見梅栄コレクション画像資料5(アジア図像集成研究会 2014年)
- 高僧たちの奇蹟の物語(朱鷺書房、2016年)
- 密教美術の図像学(春秋社 2017年)
- 仏教の女神たち(春秋社 2017年)
- チベット密教仏図典(春秋社・宮坂宥明画 2019年)
編著ほか
- 共著
- The Devimahatmya paintings preserved at the National Archives, Kathmandu(Centre for East Asian Cultural Studies for Unesco 1995年)
- 西西蔵石窟遺跡(集英社 1997年)
- インド密教の形成と展開(法蔵館 1998年)
- シリーズ密教 第1巻 インド密教(春秋社 1999年)
- シリーズ密教 第2巻 チベット密教(春秋社 1999年)
- Five Hundred Buddhist Deities(国立民族学博物館 2000年)
- Three Hundred and Sixty Buddhist Deities(Adroit publishers 2001年)
- 癒しと救い アジアの宗教的伝統に学ぶ(玉川大学出版部 2001年)
- 大日如来の世界(春秋社 2007年)
- チベット ポン教の神がみ(千里文化財団 2009年)
- 南アジア仏教史9 チベット 須弥山の仏教世界(佼成出版社 2010年)
- 編著
- 文化資源情報論(金沢大学人間社会研究域附属国際文化資源学研究センター 2013年)
- アジアの灌頂儀礼 その成立と伝播(法藏館 2014年)
- アジア仏教美術論集 中央アジアⅡ チベット(責任編集、中央公論美術出版 2022年)
- 共編著
- チベットの宗教図像と信仰の世界(長野泰彦と共編、風響社 2019年)
- アジア仏教美術論集 南アジアⅡ ポスト・グプタ朝~パーラ朝(立川武蔵と責任編集、中央公論美術出版 2021年)
- アジア仏教美術論集 東アジアⅤ 元・明・清(宮崎法子と責任編集、中央公論美術出版 2022年)
翻訳
- マルティン・ブラウエン『図説曼荼羅大全 チベット仏教の神秘』東洋書林 2002年
- フィリップ・ローソン『イメージの博物誌25 聖なるチベット 秘境の宗教文化』森喜子共訳 平凡社 1992年
参考