根本順吉

根本 順吉
生誕 (1919-03-30) 1919年3月30日
日本の旗 日本 東京
死没 (2009-09-22) 2009年9月22日(90歳没)
研究分野 気象学
研究機関 気象庁
出身校 中央気象台付属気象技術官養成所
プロジェクト:人物伝
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根本 順吉(ねもと じゅんきち、1919年3月30日 - 2009年9月22日)は、日本気象研究家。雅号は迷亭翁[1]

人物

東京都文京区本郷出身[1]。1941年、中央気象台附属気象技術官養成所(現・気象大学校)卒業[1]。戦時中は海軍軍属として航空気象業務に従事[1]。戦後は気象庁予報課、長期予報課各種予報技術担当「気象百年史」編纂などの後、1975年退官[1]。1963年日本付近の異常低圧に気づき、以後異常気象の解析を行う。1975年『気象百年史』を完成、退官後は啓蒙家として子供向けの著書などを多く執筆した。

1970年~1985年埼玉大学教養学部兼任講師[1]1981年「十代の会」の発起人の一人[2]として同会創立に参加。

1970-80年地球寒冷化を予測していたが、その後の温暖化現象について、温室効果ガスを原因とする説をとらず、予測を超えた変化であるといった立場をとった[3]2009年肺炎のため90歳で死去した。

受賞歴

著書

  • 岩崎書店 (少年の観察と実験文庫) 1953
  • 天気予報 日本の空の診断書 日本経済新聞社 1965 (日経新書)
  • 氷河期へ向う地球 風濤社 1973
  • 青い地球 天気とにんげん 日本書房 (二十世紀幼年文庫) 1974
  • 天候さまざま 風土論ノート 玉川大学出版部 1974
  • 冷えていく地球 家の光協会 1974 のち角川文庫
  • 異常気象を追って 11年間の記録 1974 (中公新書)
  • 空気を絵にかく 小峰書店 1975 (自然科学シリーズ)
  • 氷河期が来る 異常気象が告げる人間の危機 光文社 1976 (カッパ・ノベルス)
  • 気象の周辺 玉川大学出版部 1978.2 (玉川選書)
  • そらはかわる 気象 ポプラ社 1978.4 (えほん・こどもの科学)
  • 地球はふるえる 筑摩書房 1980.8 (ちくま少年図書館)
  • 気界散策 日本エディタースクール出版部 1982.4
  • 天気とつきあう 気象歳時百話 日本エディタースクール出版部 1982.11
  • 空からの手紙 筑摩書房 1984.5 (ちくま少年図書館) のち文庫
  • 渦・雲・人 藤原咲平伝 筑摩書房 1985.2
  • 春のお天気 小峰書店 1986.4 (たのしいお天気学)
  • 冬のお天気 小峰書店 1986.4 (たのしいお天気学)
  • 地球に何がおきているか 異常気象いよいよ本番 筑摩書房 1989.3 (ちくまプリマーブックス)
  • 熱くなる地球 温暖化が意味する異常気象の不安 ネスコ 1989.4
  • 世紀末の気象 筑摩書房 1992.6 (ちくまプリマーブックス)
  • 江戸晴雨攷 1993.6 (中公文庫)
  • 超異常気象 30年の記録から 1994.1 (中公新書)
  • 「震火災予防調査会編『大震火災・避難の心得』」を読む 三一書房 1995.9
  • 月からのシグナル 筑摩書房 1995.8 (ちくまプリマーブックス)

共編著

監修

  • あしたのてんきははれ?くもり?あめ?―おてんきかんさつえほん 福音館書店(月刊かがくのとも1993年4月号)

翻訳

  • 大気科学入門 Richard M.グディー、James G.G.ウォーカー 安田敏明共訳 共立出版 1978.10
  • 次の百年・地球はどうなる? ジョナサン・ワイナー 飛鳥新社 1990.10

脚注

  1. ^ a b c d e f 日外アソシエーツ現代人物情報
  2. ^ 発起人は、谷川雁、根本順吉、間宮芳生、定村忠士、高松次郎高野睦C・W・ニコル西藤和
  3. ^ 論文

外部リンク