松永カントリークラブ
松永カントリークラブ(まつながカントリークラブ)は、広島県福山市にあるゴルフ場である。 概要広島県福山市の大谷山の山頂に、1957年(昭和32年)頃、マイクロウエーブ中継所が建設されていた、「山頂から見ると大谷池周辺はまるでゴルフ場だ」と誰いうとなく言い出した[1]。その噂が広まり福山市当局にも届き、1960年(昭和35年)10月、新たなゴルフ場の建設に向け経営母体「備後観光開発株式会社」が設立された[1]。 大谷池は備後の三大池のひとつで、江戸時代から知られた桜の名所である[1]。コースの建設用地に広がる池は周囲2kmもある大池である[1]。ゴルフ場の名称を「松永カントリークラブ」に決め、コース設計は、佐藤儀一に依頼した[1]。佐藤は地元松永市柳津町の出身で、渡米して10年間にアマチュアゴルフ界で活躍し、100個以上の優勝杯を持ち帰った[1]。帰国後、日本アマチュアゴルフ選手権競技3連勝を含む4勝、「廣野ゴルフ倶楽部」(1932年(昭和7年)開場、設計・C・H・アリソン)のクラブチャンピオン12回の実績がある[1]。 1961年(昭和36年)2月、コースの造成工事が着工され、佐藤はコース設計について「ゴルフはワングリーンで18ホール」を主張した[1]。1961年(昭和36年)10月22日、造成工事が完成、18ホール、6,823ヤード、パー72規模のゴルフ場が開場された[1]。佐藤の設計コースは、20数コースあるが全てがワングリーンのコースであ[1]る。 コースの特徴は、コース用地20万坪の面積で、僅か20万立方メートルの土量の移動で、自然の地形を生かした手造りのコース造りだった[1]。池は10カ所がインコース中心に配置され、バンカーはアウトコースが56個、インコースが47個、合計103個が配置されている[1]。特にバンカーは「松永カントリークラブには1ホール毎にひとりのアリソンがいる」と恐れられた[1]。 所在地〒729-0112 広島県福山市神村町1388番地 コース情報
クラブ情報ギャラリー交通アクセス脚注
関連文献
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