札幌市立豊平小学校(さっぽろしりつ とよひらしょうがっこう)は、北海道札幌市豊平区豊平5条7丁目にある市立小学校。
開拓使時代の1881年、旧豊平村総代の阿部仁太郎により経王寺境内に開設した寺子屋を前身とする。2023年現在開校143年と、区内で最古の小学校である。
校木はケヤキであり、現在はグラウンド横に植樹されている。
沿革
特記なき限り、公式サイト「学校の沿革史[1]」による。
- 1881年7月 - 経王寺境内に仮教育所を設け、寺子屋教育を行う。
校歌
飯田広太郎(1894年 - 1954年[4])作詞、工藤富次郎(1882年 - 1953年[5])作曲、1931年制定[6]。1932年9月29日に文部省の認可を受けた[7]。当初の歌詞は次のとおりであった[8][注釈 1]。
- 流れも清き 豊平の
- 川とその名を 一にして
- 教の道を 指さしつ
- 我が学舎は たてるかな
-
- 朝夕親しく 手をとりて
- 学びの庭に いそしみつ
- 汗の力を 身にしめて
- 強き御民と ならんかな
現在の歌詞は、同じ飯田広太郎によるものだが、次のように改作されている[2]。
- 流れも清き 豊平の
- 川とその名を 一にして
- わがまなびやは とこしえに
- 明るき空を 仰ぐなり
-
- 藻岩のみどり かげ深く
- 風さわやかに わたり来る
- 学びの庭に 手をとりて
- のびゆくわれら 幸多し
-
- 嵐にきたえ 雪をこえ
- 高き希望に 眉あげて
- おおしく進み 行くところ
- 花咲く春も ほほえまん
著名人
- 荒井聡 - 日本の政治家
- 中川昭一 - 郷土史研究家、同窓会会長
脚注
注釈
- ^ 歌詞、曲ともに著作権の保護期間が満了している。
出典
- ^ “学校の沿革史”. 2021年8月1日閲覧。
- ^ a b “校章・校歌・校木”. 2021年8月1日閲覧。
- ^ 札幌市. “豊平小学校開校140周年記念植樹式”. 札幌市. 2023年3月31日閲覧。
- ^ 『札幌人名事典』28頁
- ^ “工藤 富次郎〜函館ゆかりの人物伝 - 函館市文化・スポーツ振興財団”. www.zaidan-hakodate.com. 2021年8月1日閲覧。
- ^ 『百年のあゆみ』129頁
- ^ “歌曲採用認可”. 官報. (1932年9月29日). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2958197/5 2021年8月1日閲覧。
- ^ 『絵はがきのなかの札幌』95頁
参考文献
- 札幌市立豊平小学校百周年記念事業協賛会事業部会 編『百年のあゆみ』1981年。
- 札幌市教育委員会文化資料室 編『札幌人名事典』さっぽろ文庫66、札幌市、1993年。
関連項目
外部リンク