木下 茂德(きのした しげのり、1924年(大正13年)3月17日 - 1999年(平成11年)4月25日)は、日本の建築学者。工学博士。日本大学名誉教授[1]。第8代日本大学総長。1989年から1990年まで日本建築学会会長(第41代)を務めた[2]。
人物
出生地は愛知県犬山市。出身地は香川県小豆郡池田町(現小豆島町)。
旧厚生省・中央児童福祉審議会委員、旧科学技術庁参与、総務庁・老人問題懇談会委員、厚生省・中央心身障害者対策協議会委員、日本不動産学会副会長などを歴任[3]。
専門は高齢者・福祉施設の建築計画。 建築経済学のうち建築生産学[4]。
経歴
- 1947年(昭和22年) 日本大学旧工学部(現理工学部)建築学科卒業
- 1949年(昭和24年) 同大学大学院修士課程修了。同年日本大学助手。
- 1953年(昭和28年) 旧工学部専任講師。その後助教授を経て、1968年(昭和43年)教授に就任。
- 1967年(昭和42年) 日本大学より工学博士号を取得(論文タイトルは『日本における老人福祉施設建設計画の指標に関する研究』)[5]。
- 1985年(昭和60年) 理工学部長。副総長を経て、1990年(平成2年)第8代総長就任[6]
- 高齢者や障害者施設の環境の向上に尽力。このため、国連が定めた国際障害者年の1982年に内閣総理大臣表彰。
- また日大教員として、大学を国際社会を牽引する「世界の大学」の実現に向けて、国際化と情報化に対応した教育改革に取り組んだという。第15期日本学術会議会員[7]。
著書
- 共著
- 「21世紀高齢化社会への対応」
- 「現代の建築と都市」
など
- 単著
- 「身体障害者・老人などのための建築と計画」(1977年、鹿島出版会)
など
脚注
外部リンク