朝明川

朝明川
下流部 朝明橋から下流方の川越火力発電所を望む
水系 二級水系 朝明川
種別 二級河川
延長 25.8 km
平均流量 -- m3/s
流域面積 86.1 km2
水源 釈迦ヶ岳
水源の標高 1092 m
河口・合流先 伊勢湾(三重県)
流域 日本の旗 日本 三重県

地図

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三重県北部を流れる河川の位置関係。濃い破線は県境、薄い破線は市町村境。河川名は木曽川水系以外は水系本川のみ記載。

朝明川(あさけがわ)は、三重県北部(北勢)を流れる河川二級水系の本流である。

地理

中流域(中村井堰付近、四日市市中村町)

鈴鹿山脈釈迦ヶ岳に源を発し、鈴鹿国定公園に含まれる朝明渓谷を刻みつつ丘陵地に出る。上流部には明治期にオランダ人技師、ヨハニス・デ・レーケの指導のもと築かれた「オランダ堰堤」や「なわだるみ堰堤」と呼ばれる砂防堰堤群があり、国の登録有形文化財に登録されている[1][2][3][4]。また1907年(明治40年)開設と県内の発電所では最古の中部電力千草水力発電所がある。

中流域の多くが砂底。菰野町北部を北東流しながら田光川などの支流を併せ、四日市市に入ってからは概ね東流。下流部で川越町を流れ、伊勢湾へ注ぐ。河口一帯は工業地帯で、河口左岸に中部電力川越火力発電所がある。

地名について

「朝明」の名は『和名抄伊勢国の項に「朝明郡」として見える。東征中の日本武尊が当地で夜明けを迎え、朝明川の水で口をすすいだことから川の名が付いた、とする伝承もある。

下流部の「川越町」(かつては川越村)は、明治期の町村制施行にあたり、朝明川を挟んだ南北の村々が川を越えて合併したことに因む。

流域の自治体

三重県
三重郡菰野町四日市市、三重郡朝日町、三重郡川越町

主な支流

二級河川と準用河川を下流側から順に記載する[5][6][7]

河川 よみ 次数 種別 管理者 主な経過地 河川延長
(km)
備考
朝明川 あさけがわ 本川 二級河川 三重県 川越町、朝日町、
四日市市、菰野町
25.294
関谷川 せきやがわ 1次支川 準用河川 朝日町 朝日町
広永川 ひろなががわ 1次支川 準用河川 朝日町 朝日町
宇奈川 うながわ 1次支川 準用河川 四日市市 四日市市
平津川 へいづがわ 1次支川 準用河川 四日市市 四日市市
朝明新川 あさけしんかわ 1次支川 準用河川 四日市市 四日市市
萱生川 かようがわ 1次支川 準用河川 四日市市 四日市市
谷川 たにがわ 1次支川 準用河川 四日市市 四日市市
谷川支流 たにがわしりゅう 2次支川 準用河川 四日市市 四日市市
古城川 ふるしろがわ 1次支川 準用河川 四日市市 四日市市
名前川 なまえがわ 2次支川 準用河川 四日市市 四日市市
彦左川 ひこざがわ 1次支川 準用河川 四日市市 四日市市
田光川 たびかがわ 1次支川 二級河川 三重県 菰野町 4.875
杉谷川 すぎたにがわ 2次支川 二級河川 三重県 菰野町 3.130
田口川 たぐちがわ 2次支川 二級河川 三重県 菰野町 3.66
焼合川 やけごうがわ 1次支川 二級河川 三重県 菰野町 0.66

並行する交通

流域の観光地

  • 朝明渓谷

脚注

  1. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財 / 情報データベース / 朝明川砂防堰堤(T11-1) / 1998年(平成10年)9月2日登録。石造練石積堰堤。大正期建造。”. 三重県教育委員会事務局 社会教育・文化財保護室. 2015年5月11日閲覧。
  2. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財 / 情報データベース / 朝明川砂防堰堤(T11-2) / 1998年(平成10年)9月2日登録。石造空石積堰堤。大正期建造。”. 三重県教育委員会事務局 社会教育・文化財保護室. 2015年5月11日閲覧。
  3. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財 / 情報データベース / 猫谷第一堰堤 / 1998年(平成10年)9月2日登録。石造空石積堰堤。大正期建造。”. 三重県教育委員会事務局 社会教育・文化財保護室. 2015年5月11日閲覧。
  4. ^ みんなで、守ろう!活かそう!三重の文化財 / 情報データベース / 猫谷第二堰堤 / 1998年(平成10年)9月2日登録。石造空石積堰堤。大正期建造。”. 三重県教育委員会事務局 社会教育・文化財保護室. 2015年5月11日閲覧。
  5. ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川コード表編)” (PDF). 2023年6月22日閲覧。
  6. ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川模式図編)” (PDF). 2023年6月22日閲覧。
  7. ^ 三重県 (2016年3月). “二級河川朝明川水系河川整備計画” (PDF). 2023年7月27日閲覧。