有田鉄道株式会社(ありだてつどう)は、和歌山県有田郡有田川町に本社を置くバス事業者である。略称は有鉄(ありてつ)。かつては鉄道事業を行っており、鉄道路線として有田鉄道線があったが、2003年1月1日に廃止し、その後は路線バス事業・貸切バス事業のみを行っている。
独立系の交通事業者である。同じ和歌山県内に有田交通(ありたこうつう)というバス事業者があるが関係はない。
歴史
鉄道事業
当社の創業事業であったが、2003年1月1日に廃止し、以降は鉄道事業は行っていない。
バス事業
和歌山県内を拠点に、乗合バス事業、貸切バス事業を行っている。バス事業は「有田鉄道バス」と呼ばれることもある。現在の主力は貸切バス事業である。
営業所
- 本社営業所(路線バス・自治体受託バス)
- 和歌山県有田郡有田川町大字徳田178
- 花園営業所
- 和歌山県伊都郡かつらぎ町大字花園梁瀬633
- 和歌山営業所(貸切バス)
- 和歌山県和歌山市西浜1660-24
路線バス
路線バスの運行経路には狭隘路線が多く、需要も限られるなどの理由で、大半がマイクロバスによる運行である。交通系ICカードや磁気式バスカードは未導入である。このため運賃の支払いは現金のみだったが、2020年7月1日に委託路線を除く全線で、QRコード決済(PayPayのみ)を導入した[6]。
現行路線
- 花園線・藤並清水線
- 藤並線とは異なり藤並駅の西口発着であったが、2024年4月1日から駅の東口に変更となった[7]。また吉備中学校前より藤並駅方面は、花園線及び藤並清水線は県道22号線の旧道、藤並線は吉備金屋バイパスを経由するため、停留所も異なる。
- 花園ではかつらぎ町コミュニティバス新城・花園コースへ乗継が可能である。双方の停留所は、有田川を挟んで橋の南北で別々に設けられているが、徒歩数分で移動できる。
- 花園線 藤並駅東口 - 金屋口 - 二川 - 清水 - 花園
- 藤並清水線 藤並駅東口 - 金屋口 - 二川 - 清水
- 藤並線
- 美山線
- 有田川町及び日高川町旧美山村地域から和歌山市、海南市に直通する唯一の路線。海南駅前〜野田口間は阪和自動車道の海南ICから有田ICを経由する。以降終点までは県道22号の旧道、国道480号線、国道424号線を通る。平日のみ、2往復運行。
- 川原河では熊野御坊南海バス、日高川町コミュニティバス、田辺市住民バスとの乗継が可能。
委託運行
- 和歌山市地域バスの委託運行[8]
- 2013年4月1日に運行開始。2009年10月1日に廃止された和歌山バス紀三井寺団地線(和歌山市内線 28系統)の一部区間を踏襲した路線[9]。
- 運賃の支払い方法は、現金のみである。
廃止路線
車両
路線用車は、2023年3月31日時点で12台のバス車両(うちノンステップバスは1台)を保有する[10]。ヤマト運輸との貨客混載輸送を記念したラッピングバスも運行されている[11]。過去には1975年頃に、6人乗りのトヨタ・クラウンセダンを路線バス車両(乗合タクシー)として使用していたことがあった[12]。
大型スーパーハイデッカーも在籍する。過去にはネオプラン・スカイライナーも在籍していた。
受託運行
関連会社
- 有鉄観光タクシー株式会社(ありてつかんこうタクシー)
- 1972年にタクシー事業を分社化した。本社は有田鉄道本社と同じ場所に所在する。
脚注
関連項目
- 有田川町鉄道公園 - 有田川町により2010年に開園。かつて有田鉄道が保有していた鉄道車両も保存されている。
外部リンク
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