曽根丘陵公園
山梨県曽根丘陵公園(やまなしけんそねきゅうりょうこうえん)は山梨県甲府市下向山町にある県立の都市公園[2]。甲斐風土記の丘(かいふどきのおか)の愛称がある。 概要曽根丘陵は甲府盆地の南西縁、笛吹川左岸の笛吹市境川地域から市川三郷町にかけての広がる9キロにわたる丘陵地域で、旧石器時代からの遺跡が数多く分布している。特に甲府市南部の東山地域は弥生後期の方形周溝墓群がある上の平遺跡や、甲斐銚子塚古墳や大丸山古墳を中心とする前期古墳群が密集する地域で、銚子塚古墳の史跡整備に伴い公園が建設された。園内には遺跡や古墳群のほかに山梨県立考古博物館や研修センター、広場などがある。 施設一覧東山古墳群曽根丘陵一帯にある16基の東山古墳群のうち、園内には県内最大の甲斐銚子塚古墳(前方後円墳)と丸山塚古墳(円墳)がある。どちらもハイキングコースの一部として整備されており、登ることが可能である。
山梨県立考古博物館山梨県立考古博物館(やまなしけんりつこうこはくぶつかん)は曽根丘陵公園内にある博物館。1982年(昭和57年)に開館[3]。歴代館長に磯貝正義、大塚初重、渡辺誠らがいる。 展示室は常設展示室・特別展示室の2つ。企画展示室はなく、年1回の秋期企画展に際しては常設展示の移動を行う。 常設展示は旧石器時代のナイフ形石器をはじめ、縄文時代では国の重要文化財に指定されている一の沢遺跡の出土品や殿林遺跡出土土器をはじめ有孔鍔付土器、人面装飾付土器、埋甕など各種土器群、ヒスイの装身具や金生遺跡の配石遺構のジオラマなど。弥生時代では農耕具や弥生土器、古墳時代では甲斐銚子塚古墳や大丸山古墳から出土した青銅鏡や短甲の複製品のほか実物資料では武具や近年出土した木製品、土師器・須恵器などが展示され、竪穴・横穴の石室構造が可動式の模型で展示されている。 そのほか、古代の墨書土器や甲府城から出土した輪宝、鰍沢河岸跡の出土品などが展示されている。 その他多目的室や学習・閲覧コーナー、山梨県埋蔵文化財センターの発掘調査報告書や研究紀要、博物館のグッズなどを販売しているミュージアムショップが設置されている。初代館長の磯貝正義以来、考古学関係の文献を数多く収集し、「大塚文庫」として集成されている。 特別展
研修センター風土記の丘研修センター(ふどきのおかけんしゅうせんたー)は曽根丘陵公園内にある山梨県立の研修所。1989年開館。 縄文土器作りや石器時代の火起こし体験などが体験できるほか、各種講演会場としても使用されている。
その他園内には展望広場やバーベキュー場、日本庭園、テニスコートなどが設置されている。 関連項目交通アクセス
脚注
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