春福大根

春福大根(はるふくだいこん)は、ダイコンの一種。

概要

愛知県清洲町において、晩生秋蒔の品種として発見されたという[1]。来歴およびその発祥については詳らかになっておらず、清須町内のある人物の畑で、積雪にかかわらず枯死しない個体が発生したために、それを採種して配ったという口伝があるのみであるという[2]。春福大根は、収入となる産品が少ない早春の農家の収入源であることから命名されたものである[2]。『大正昭和名古屋市史』は、当時の名古屋市内の栽培地として、日比津町堀越町稲生町庄内川中洲および沿岸を挙げている[1]

脚注

参考文献

  • 愛知県立農事試験場 編『愛知の蔬菜』愛知県立農事試験場、1919年5月31日。 
  • 名古屋市 編『大正昭和名古屋市史 第1巻 緒論及原始産業篇』名古屋市、1953年11月1日。