手柄山中央公園
手柄山中央公園(てがらやまちゅうおうこうえん)は、兵庫県姫路市にある総合公園。 概要姫路の中心市街地に近い手柄山に開設された総合公園である。1942年(昭和17年)に9.2ヘクタールの公園として開設[1]。1966年(昭和41年)に開催された姫路大博覧会の跡地を姫路市が整備し現在に至る。総面積38.17ヘクタールで、その規模は姫路市において姫路公園(面積68.1ヘクタール)に次ぐ[1][2]。 公園内には、既存の太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔(1956年〈昭和31年〉竣工)および姫路球場(1959年〈昭和34年〉竣工)に加えて、博覧会以後に建設された平和資料館・水族館・温室植物園・武道館・文化センター(コンサートホール)・中央体育館・陸上競技場などの大型公共施設が数多く立地する。 1998年(平成10年)、国土交通省「手づくり郷土賞」を受賞した[3]。 市民プール(1974年開業)や手柄山遊園(1977年開業)も立地していたが2020年9月に廃止された[4]。 園内の施設
再開発公園内の施設を再整備する計画に基づき、手柄山遊園と回転展望台の廃止、体育館の新設や屋内プールの建設、既存施設の統廃合など再編が進められている[4][5][6]。
“新種”手柄ザクラ当公園で1996(平成8年)3月、花弁数が10枚で二重咲のカスミザクラ(後述の発見者はカスミザクラ系としている)が、室井綽(植物学者、元富士竹類植物園長、旧姫路学院女子短期大学名誉教授)により発見され、発見者によりフタエカスミザクラと命名された。その後所在不明となったこともあったが、2015年(平成27年)4月頃に当公園内の手柄山温室植物園職員により再発見された。カスミザクラには半八重咲の既存の品種ハンヤエカスミザクラ(Cerasus leveilleana f.semiplena)はあるが、その品種のように雄蕊が花弁化した旗弁で擬八重状を呈しているわけではなく真の花弁自体が多いこと、花弁先端の切込みが少ないこと、雌蕊が雄蕊より長いことなどの点で区別される[9]。このため姫路市は2020年(令和2年)1月に公益財団法人日本花の会に新種認定を申請し[10](日本花の会は2013年(平成25年)度より、桜の新品種を用いて名所づくりを進める団体に対しサポートをするため「桜の園芸品種認定制度」を設け、新品種の特性調査をしてお墨付きを与えることで、名称を整理し、保護・発展に寄与することを意図している[11])、2021年(令和3年)5月13日に新品種「手柄ザクラ」として認定された[12]。なお、Cerasus leveilleanaはカスミザクラの学名であり、手柄サクラは新種ではなく、あくまでカスミザクラの新「品種」である(21世紀以降に発見された本当の意味での新種はクマノザクラである)。 交通アクセス1966年から1974年に休止、1979年に廃線となるまでは姫路市営モノレールの手柄山駅も最寄り駅だった。 当公園の北西を山陽本線が走っており、2026年春に新駅開業を目指している[13][14]。 周辺脚注
外部リンク |