『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』は、(原題:战狼2)はウー・ジン監督・主演によるアクション映画。2017年製作。『ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊』の続編である。中国映画史上、歴代興行収入第1位を記録し、世界歴代興行収入トップ100で初の非ハリウッド映画としてランクインした。
概要
- ルッソ兄弟を監修に迎え、ハリウッドのスタッフを招聘して製作したアクション映画。
- 2017年7月27日に本国で公開。中国とアジアの歴代興行収入1位を更新し、観客動員数は1.6億人を突破した[2][3]。世界歴代54位となる約1000億円の興行収入を記録した[4]。
- 日本公開の際、映倫により「刺激の強い殺傷流血の描写」を理由にR-15指定を受けている。(映倫番号47510)
あらすじ
問題を起こして懲罰中のレイ・フェンは、上官であり恋人でもあったロンがアフリカで殺害されたと知り、軍を去る。その後はアフリカの某国にたどり着いてフリーのボディガードになるが、そこでヨーロッパの民間軍事会社「ディランコープス」を黒幕とする叛乱が勃発する。レイは戦場と化した街から、現地民を引き連れ中国大使館へと逃れる。
反乱軍が政府軍を襲うなか、中国政府は海軍を派遣するが、国際法上動けない。レイは元軍人である事を明かし、チェン博士救出の特殊任務を受けるが、博士はすでに瀕死の重傷を負っていた。レイは博士から娘のパーシャを託され、レイチェル医師と共に脱出し、いまだ残る中国人と現地民たちを守るため工場へと向かう。工場には、熟練の老兵ホーと武器マニアの御曹司イーファンがいた。
レイ・フェンは彼らとともに、反乱軍を制圧するため、「ディランコープス」の首領であるビッグ・ダディとその手下達を襲撃する。
登場人物
- レイ・フェン(レン・フォンとも)
- 主人公。元『戦狼』部隊の隊員で、除隊してアフリカで暮らしている。現地のトゥング少年を、息子同然に面倒を見ている。
- 民間人保護を行う中国海軍に、自分が元戦狼であると名乗り出て、単身で特殊任務に赴く。
- スー・イーファン
- 中国人経営の工場の御曹司。トゥングの母は彼の工場に勤務する。
- 実戦経験のないミリタリーマニアだが、従業員をアフリカ人、中国人を問わず保護するなど彼なりの大義は有している。
- ホー・シャングオ
- 村の工場の警備責任者。中国軍の軍を除隊後、現職に就いた老兵。
- レイチェル・スミス
- アメリカ人の医師。白人と中国系のハーフであり、中国語を流暢に話せる。
- チェン博士
- 中国人医師。ラマンナ病研究の第一人者。反政府軍最大の標的だが、病院を占領された際に傭兵に誤射され命を落とす。
- パーシャ
- チェン博士の娘(アフリカ系)。
- リン
- イーファンの工場の役員。保身ばかりを気にする男で、アフリカ人より中国人の安全を優先する、命欲しさにレイを売るなどの利己的な行動が多い。
- オトゥ将軍
- 反政府軍レッドスカーフ総指揮官。部下の兵士は全員赤いスカーフをつけている。武力革命と共に、チェン博士確保による疫病ワクチン独占を目論んでいる。
- ビッグダディ
- PMC『ディランコープス』指揮官。ヨーロッパ最強とまで言われる傭兵達を従え、最新装備を駆使する。反政府軍と契約している傭兵だが思惑がある。
キャスト
制作
脚注
関連項目
外部リンク