我が父祖の土地(わがふそのとち)は、ウェールズの国歌である。ウェールズ語の正式な歌名は「Hen Wlad Fy Nhadau」(ヘーン・ウラード・ヴァ・ンハダイ、 ウェールズ語発音: [heːn wlɑːd və ˈn̥adaɨ̞])で、直訳すると「我が父祖の古き土地」となるが、英語では単に「Land of My Fathers」と表され、邦題も英題にならう。「わが父祖の国」「我が父なる国」「我が祖先の地」などの邦題もある。
概要
1856年1月にハープ奏者のジェームズ・ジェームズが、元曲となる「Glan Rhondda(ロンザ川(英語版)の岸辺)」を作曲し、それに彼の父エヴァン・ジェームズ(英語版)が詞をつけた。
最も初期の写しが、ウェールズ国立図書館(英語版)の収集物に現存する。
初演は父子の出身である南ウェールズのポンタプリズ(英語版)。
1858年にスランゴスレン(英語版)のアイステズヴォド(英語版)で公開されてから、次第にウェールズ国歌として認識されるようになった。
元々は八分の六拍子の曲であったが、一般的に歌われ始めてから、現在のテンポまで徐々に拍子が遅くなっていった。
歌詞
ウェールズ語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。
- ウェールズ語
- (1番)
Mae hen wlad fy nhadau yn annwyl i mi,
Gwlad beirdd a chantorion, enwogion o fri;
Ei gwrol ryfelwyr, gwladgarwyr tra mad,
Dros ryddid collasant eu gwaed.
- (コーラス)
Gwlad, gwlad, pleidiol wyf i'm gwlad.
Tra môr yn fur i'r bur hoff bau,
O bydded i'r hen iaith barhau.
- (2番)
Hen Gymru fynyddig, paradwys y bardd,
Pob dyffryn, pob clogwyn, i'm golwg sydd hardd;
Trwy deimlad gwladgarol, mor swynol yw si
Ei nentydd, afonydd, i mi.
- (コーラス)
- (3番)
Os treisiodd y gelyn fy ngwlad tan ei droed,
Mae hen iaith y Cymry mor fyw ag erioed,
Ni luddiwyd yr awen gan erchyll law brad,
Na thelyn berseiniol fy ngwlad.
- (コーラス)
|
- 日本語訳[1]
- (1番)
我が父祖の地は我に親しく
吟遊詩人と歌うたひと誉れ高き者らの地
勇敢な戦士ら、輝かしき愛国者らは
自由のために血を流せり
- (コーラス)
- 御国よ、御国よ、我は国に忠実なり。
- 海に守らるるとき、大地はいと清らなり
- おお、古き言葉よ風雪に耐へたまえ
- (2番)
古き山の国ウェールズ、吟遊詩人の楽園よ
いづれの谷、いづれの崖も、我には美しく見えん
祖国の愛を通じて、川の流るる音も小川のせせらぎも
我には心地よく聞こえん
- (コーラス)
- (3番)
たとえ敵が我が土地をその膝下に置いたとしても、
ウェールズの古き言葉は永久に生き続け、
ミューズは恐るべき反逆の手で妨げられることはなく、
祖国の琴の音が止むこともなし。
- (コーラス)
|
脚注
- ^ 英語訳からの重訳
関連項目