懲役太郎 (バーチャルYouTuber)
懲役太郎(ちょうえきたろう)は、日本のバーチャルYouTuberである[1][2]。匿名の元暴力団員であると自称し、暴力団や反社会的勢力に関する情報を紹介する活動を行っている。 概要活動内容2018年7月14日より、「バーチャル刑務所への服役中に、篤志面接委員の許可を得て、職業訓練の一環としてYouTube活動を始める[3]」という設定で動画投稿を開始した。 投稿内容としては、暴力団などのいわゆる反社会的勢力やそれに類する組織、刑務所や拘置所などに関する内情を、自身の経験に基づいて紹介しているという。 また、自身が実際に逮捕され懲役に服した経験を持つといい、警察組織や司法制度、現実の犯罪・事件・事故についての見解を論じることもある。 キャラクター性VTuberとしてのキャラクターデザイン(アバター)は白黒の囚人服に坊主頭の若年男性を装っている。 動画の冒頭は「前科3犯、893番、懲役太郎です。」というフレーズから始まり、最後に「面会時間終了!!」というクロージングと共に終了する。一回の配信時間があらかじめ決められており、その時間に達すると話題の途中でも唐突に終了することが特徴である。 投稿者の経歴実名や、出身地は明かしていない。本節の経歴はすべて本人による自称に基づく。 生い立ち元々生年は明かしていなかったが、自身のSNSで2023年8月31日に57歳の誕生日を迎えたことを公表している[4]。昭和40年代(1965年〜1974年)に小学生(6歳〜12歳)であったという[5]。 母は在日韓国人であり、幼少期は在日韓国人に対する人種差別が根強かったため、韓国人の子であることを絶対に口外しないよう教えられていた。朝鮮学校の生徒たちと喧嘩することもあったという[5]。 青年期、交際していた女性から仕事を紹介されたが、それが暴力団の組長の専属運転手であったことがきっかけで暴力団員となった。その女性の姉は、組長の「姐さん(妻または愛人)」であったという[5]。 前科3犯暴力団への入職後、傷害で3度逮捕され、その3回とも起訴されて有罪となり、懲役刑を受けた。合計で約10年間を刑務所で過ごしたという[5]。 一度目は逮捕・監禁・暴行罪で起訴され、26歳未満であったため奈良少年刑務所へ収監された[5]。 二度目は26歳時、銃刀法違反により名古屋刑務所へ4年間収監された。この服役中、宗教書や哲学書の読書によって知見を広げていた際、尊敬していた組長が殺害され、大きな衝撃を受けたという[5]。 三度目は知人が強盗事件を起こした際、本人は関与していなかったが、指示役とされて窃盗罪で逮捕されたという。本件に関しては無関係であることから納得がいかず、無罪を主張して最高裁判所まで争い、3年6ヶ月もの期間を経て懲役刑が確定したという。この事件はインターネット掲示板でも「ヤクザが窃盗か」と揶揄されており、強い不満を抱いたという[5]。 その後、暴力団を辞め、自身が行える稼業として2018年よりYouTubeでの活動を始めたという[5]。 人物暴力団員としては珍しく、刺青は彫っていない。理由は入職してすぐに服役したため好機を逃したことと、また刺青と覚醒剤中毒者との関連が深いことを嫌ったためだという[5]。なお、30歳を過ぎてから覚醒剤を注射した経験はあったが、依存症になることを恐れて常用はせずに中断できたという。「あんなもの使って組の仕事などできない」というニュアンスで、所属暴力団事務所の体質としての覚醒剤の使用は無かったとしている。 同様に麻雀を含むギャンブルも覚醒剤中毒との関連を嫌い、また期待値の低さを理解していたため行わなかったという[5]。 運営チャンネル立ち上げ時よりキャラクターデザインや動画全般の管理・運営は漫画家の 俺太郎 が担当している[6]。バーチャルタレント支援プロジェクト「upd8」終了に伴い[7]、2021年1月1日よりフリー。 その他の活動
出演TV
インターネットラジオイベント
書籍音楽
関連人物
タイアップ
脚注
外部リンク
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