悪党に粛清を
『悪党に粛清を』(あくとうにしゅくせいを、原題: The Salvation)は、2014年のデンマーク・イギリス・南アフリカ共和国の西部劇映画。 監督はクリスチャン・レヴリング、出演はマッツ・ミケルセンとジェフリー・ディーン・モーガンなど。 妻子を殺された男の復讐劇である。 ストーリー1864年に敗戦したのち、ジョン(マッツ・ミケルセン)は、故郷のデンマークからアメリカ合衆国へ渡る。7年後、ジョンは妻と息子を呼び寄せる。3人は駅馬車に乗り、ジョンの家へと向かう。しかし、駅馬車に乗り合わせた2人組の男たちにより、ジョンは駅馬車から突き落とされ、妻と息子は連れ去られてしまう。駅馬車のあとを追ったジョンは、2人組の男たちを射殺するが、すでに妻と息子は殺されていた。 何者かに弟を殺されたと知って憤るデラルー(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、町の住民を射殺する。それでも、葬儀屋で市長のキーン(ジョナサン・プライス)や神父で保安官のマリック(ダグラス・ヘンシュオール)をはじめ、住民の誰ひとりとして、デラルーの圧倒的な力には逆らえずにいた。そんな中、ジョンは兄のピーター(ミカエル・パーシュブラント)とともに町を訪れる。デラルーの仲間たちに捕らえられたジョンは、町の真ん中で木に縛りつけられる。その後、ピーターが脱獄し、ジョンを救出する。2人は馬に乗って町を出て行こうとするが、ピーターは追っ手たちに命を奪われる。 デラルーが町に戻ってみると、部下たちが倒れており、金庫の中身がなくなっている。その頃、デラルーの弟の妻だったマデリン(エヴァ・グリーン)は、金庫に入っていた金銭を抱え、汽車に乗り込んでいた。いったんは発車した汽車だったが、あとを追ってきたデラルーの一味に止められ、マデリンは町に連れ戻される。 復讐を誓ったジョンが、再び町を訪れる。デラルーの部下たちは、抵抗もむなしく、次々とジョンに殺されてゆく。仲間を失ったデラルーは、反撃を試みるが、マデリンと力を合わせたジョンに射殺される。 ジョンとマデリンは、新たな生活を始めるために町を去って行く。 キャスト※括弧内は日本語吹替
評価本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには78件のレビューがあり、批評家支持率は72%、平均点は10点満点で6.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「伝統的な西部劇を題材に新しいことへの挑戦は、ほとんど不可能だが『悪党に粛清を』はマッツ・ミケルセンの演技のおかげで埋没せずに済んでいる。」となっている[2]。 Metacriticでは、19件のレビューで平均値は64点だった[3]。 『Variety』のピーター・デブルージは、「撮影と音楽は時の試練に耐えるものを生み出そうとしているが、本作において記憶されるべき唯一の要素はエヴァ・グリーンである」と述べた[4]。 出典
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