志道元親

 
志道元親
時代 戦国時代
生誕 不詳
死没 不詳
別名 通称：新五郎[1]
官位 宮内少輔[1]、大和守[1]
主君 毛利元就→隆元
氏族 大江姓毛利氏庶流坂氏流志道氏[2]
父母 父：志道広良[3]
兄弟 大蔵少輔[3]、女（赤屋豊将の母）[3]、
女（秋山某室）[3]、守熊（実相寺住職）[1]、
女（桂元澄室）[1]、口羽通良[1]、就良[1]、
坂元貞[1]、女（田緒某室）[1]、女（福原某室）[1]、元信[1]、元親
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志道 元親（しじ もとちか）は、戦国時代の武将。毛利氏の家臣。毛利元就・隆元父子を支えた重臣である志道広良の七男[3]。兄に志道大蔵少輔、守熊（実相寺の住職）、口羽通良、志道就良、坂元貞、志道元信がいる。

生涯

毛利氏の執政を務めて毛利元就・隆元父子を支えた重臣である志道広良の七男として生まれ[1]、甥で志道氏当主の志道元保や兄の志道就良と共に近習衆として仕える[注釈 1][4]。

天文19年（1550年）7月12日から7月13日にかけて毛利元就によって安芸井上氏が粛清された直後の7月20日に毛利氏家臣団238名が連署して毛利氏への忠誠を誓った起請文において、25番目に「志道新五郎元親」と署名している[注釈 2][5]。

天文21年（1552年）、備後国の尼子方勢力を駆逐するための毛利元就の備後攻め[6]に従軍。同年7月23日の宮光寄が拠る志川滝山城攻めでは元親家臣の三吉五郎左衛門尉が矢傷を蒙っている[7]。

弘治3年（1557年）4月に防長経略が終了してすぐの7月1日に父・広良が91歳で死去[3]。同年12月2日に毛利氏家臣239名が名を連ねて軍勢狼藉や陣払の禁止を誓約した連署起請文において、64番目に「志道新五郎」と署名している[8]。

没年は不明。

脚注

注釈

  1. ^ 年不詳の近習衆の具足注文には、元保は35両、元親は5両と記されている[4]。
  2. ^ この起請文において諱も記している36人の重臣は署名順に、福原貞俊、志道元保、坂広昌（元貞）、門田元久、秋広就正、和智元俊、福原就房、桂元忠、桂就延、兼重元宣、渡辺長、赤川就秀、国司元相、粟屋元真、粟屋元親、粟屋元秀、赤川元秀、飯田元泰、粟屋元宗、井上元在（元光）、赤川元保、光永元方、長屋千太郎、福原元正、志道元親、桂元親、坂保良（元祐）、志道元信、志道通良（口羽通良）、桂元澄、敷名元範、南方元次、内藤元種、秋山元継、三田元親、井原元造。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 近世防長諸家系図綜覧 1980, p. 150.
  2. ^ 近世防長諸家系図綜覧 1980, pp. 149–150.
  3. ^ a b c d e f 近世防長諸家系図綜覧 1980, p. 149.
  4. ^ a b 『毛利家文書』第626号、年不詳、近習衆具足注文。
  5. ^ 『毛利家文書』第401号、天文19年（1550年）7月20日付、福原貞俊以下家臣連署起請文。
  6. ^ 山本浩樹 2007, p. 74.
  7. ^ 『毛利家文書』第293号、天文21年（1552年）8月28日付け、陶（晴賢）殿宛て毛利備中守隆元・毛利右馬頭元就連署軍忠状。
  8. ^ 『毛利家文書』第402号、弘治3年（1557年）12月2日付、福原貞俊以下家臣連署起請文。

参考文献

  • 東京帝国大学文学部史料編纂所 編『大日本古文書 家わけ第8-2 毛利家文書之二』東京帝国大学、1922年2月。 オープンアクセス国立国会図書館デジタルコレクション
  • 防長新聞社山口支社 編『近世防長諸家系図綜覧』三坂圭治監修、防長新聞社、1966年3月。 NCID BN07835639。OCLC 703821998。全国書誌番号:73004060。 国立国会図書館デジタルコレクション
  • 山本浩樹『戦争の日本史12 西国の戦国合戦』吉川弘文館、2007年7月。全国書誌番号:21255499。