征服されざる人々
『征服されざる人々』(せいふくされざるひとびと、Unconquered)は、1947年に公開されたアメリカ合衆国の歴史冒険映画。 製作、監督はセシル・B・デミル。主演はゲイリー・クーパーとポーレット・ゴダード。助演にボリス・カーロフ、セシル・ケラウェイ、ワード・ボンドなど。 18世紀半ばのポンティアック戦争を舞台に、ピット砦周辺でのアメリカ入植者とネイティブ・アメリカンによる激しい闘争を描いた作品。衣装やセット、何千人ものエキストラなどデミルの豪華主義を推し出した作品の一つでもある。 あらすじ
キャスト
スタッフ
評価本作はインディアンと白人の戦いを描いた作品だが、セシル・B・デミルは製作時、歴史的な正確さよりも作品としての完成度を重要視したことや、アメリカ植民地征服の美化とそれを邪魔したネイティブ・アメリカンの悪魔化に興味を持っていたため、白人を善人として優位に立たせインディアンをステレオタイプな敵として描写した[2]。そのため「古臭い歴史観に凝り固まっており、手放しでは受け入れられない」と非難される[3]一方で、勧善懲悪を明確にしており、作品としての豪華さなどから「セシル・B・デミルにしかできない方法で馬鹿げた映画で、そこが非常に面白い」と評する声もある[2]。 バラエティ紙は本作に関して、脚本は「頻繁に不適切な部分がある」と嘲笑しながらも俳優の演技を賞賛し、「キャストへは大きな賛辞を送る。なぜなら、この内容にもかかわらず最善を尽くしているからだ」と述べた(なお、クーパーはデミルが作成した一部の台詞を言うことを拒否している[4]。)[5]。映画評論家のエマニュエル・レヴィは、主演のクーパーとゴダードの持つ「色気」のおかげで人気を博したと評し、レイ・レナハンによるテクニカラー撮影を「目を見張るような方法で印象的」と述べた[6]。 脚注
参考文献
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