広州地下鉄18号線
広州地下鉄18号線(こうしゅうちかてつ18ごうせん、中文表記: 广州地铁18号线、英文表記: Guangzhou Metro Line 18)、別名南北快線は、中華人民共和国広東省広州市天河区の冼村と南沙区の万頃沙を結ぶ広州地下鉄の路線系統である。広州地鉄集団有限公司が運営する。ラインカラーは■群青色(地下鉄は「湾区藍」と呼ぶ)。路線距離58.3キロで、2023年現在、中国本土において最長(計画上)かつ最速の地下鉄路線である[1]。南北方向で8駅、1車両基地、1停車場がある。8両編成のD型列車を使用。 本線冼村 - 万頃沙間は2021年9月28日に開業[2]、残りの区間(冼村 - 広州東駅間)は建設中。18号線系統内では、北延伸線(広州東駅 - 花城街間)は広花都市間鉄道と呼び、その建設は2021年9月に開始。南延伸線は南中珠都市間鉄道と呼び、現在計画中。未来、18号線本線は系統内で両延伸線と直通運転し、18号線系統外で芳白都市間鉄道(22号線北延伸線)、広清都市間鉄道と直通運転する予定である。 概要18号線は線網計画の中では十字型の市域快速路線の一つである「南北快線」として位置づけられている。(もう一つは計画中の28号線)なお、速度上広州市初の高速地下鉄路線である[3]。本線は南沙区の万頃沙から、番禺広場を経て広州市の中心部である珠江新城の冼村まで南北方向に走行するルートをとる。途中に番禺広場、海珠湿地公園、琶洲、海心沙島などを経由[4]。今後広州東駅まで延伸する予定である。 本線の万頃沙 - 広州東駅間全長61.3 kmで、地下線を走る。総計9駅の中に乗換駅8駅ある。平均駅間距離は7.6km、最小駅間距離は竜潭 - 磨碟沙間の2.3 km、最大駅間距離は横瀝 - 番禺広場間の26.0 kmである。横瀝 - 番禺広場間に緊急避難用ホーム二か所が設置され、その中に魚窩頭ホームは正式な駅として開業することができるという[5]。 本線は万頃沙車両基地と隴枕停車場を使用している。なお、8号線の赤沙滘主変電所を使用し、18号線の電力供給を行っている。運転指令所は隴枕停車場内にある隴枕コントロールセンター。該当運転指令所は18号線、22号線などの都市間鉄道路線の指令業務を行っている。 沿革計画
建設
運営
駅一覧
運転形態磨碟沙駅、竜潭駅、沙溪駅、南村万博駅には緩行停車線・越行線が設けられており、緩急分離運転が行われている。緩行線を各駅停車の列車が、越行線を快速列車が走行する。 2022年4月16日のダイヤ改正以降、18号線は以下の運転形態をとっている[36]。
使用車両18号線は8両編成のD型市域快線列車を使用している。最高運転速度は160 km/hで、2023年現在中国本土において最速で、高速レベルCBTCを導入した初の路線である[37]、今後自動運転を実現する予定である[38]。なお、18号線にはビジネスクラスおよび弱冷房車両を導入しているが、現在追加料金を徴収していない[39]。 D型列車は中車株洲機車により製造[40]、2020年9月25日に納品開始[41]。開業初期はD型列車15列程度[2]、そして一部の22号線の列車を加えて運転を行っている。 利用状況本線が経由する南沙区は十分に発展しておらず、天河区に進出していても路線乗換がまだ実現できていないため、初期の利用者数が限られている。2021年9月開業から年末にかけて、1日平均乗降者数は7.56万人で、開業前の予想より下回る[39][42]。 今後の発展18号線は今後南北両方向で延伸し、都市間鉄道に移行する予定である[43]。 18号線系統内では、北延伸線(広州東駅 - 花城街間)は「広花都市間鉄道」として建設を2021年9月に開始[43][44]。広清都市間鉄道との直通運転連絡線も建設計画に入れる[45][46]。南延伸線は2017年から2020年のうちに数回の計画・協議[47][48][49][50]で確認され、2020年8月に「南中珠都市間鉄道」として批准された。中山市、珠海市を経由し、マカオの拱北口岸・港珠澳大橋人工島口岸まで延伸する路線である[51][52][53]。 未来、18号線本線は系統内で両延伸線と直通運転する予定である。なお、18号線系統外で芳白都市間鉄道(22号線北延伸線)、広清都市間鉄道[44]、深中都市間鉄道[51]と直通運転する予定もある。 出典
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