広島電鉄5200形電車
広島電鉄5200形電車(ひろしまでんてつ5200かたでんしゃ)とは、2019年に登場した広島電鉄の路面電車である。愛称 Green mover APEX(グリーンムーバーエイペックス)。2019年にグッドデザイン賞を受賞した[2]。 概要2018年7月26日に導入が発表された[3]。近畿車輛・三菱重工エンジニアリング[注釈 1]・東洋電機製造の3社による「U3」が製造を担当し[1][4]、3社に広島電鉄を加えた4社が共同開発した超低床電車「JTRAM」シリーズの3形式目となる。愛称の「APEX」は「頂点」「極地」などの意味を持つ[1]。 広電が導入する平成最後の車両となった。 5100形 (Green mover max) と同様の、全長30mの5車体連接車で、宮島口方から B、D、E、C、A 車となっている。「未来×スピード」を基本コンセプトとして[4]、インテリア・エクステリアともモノトーン基調にグリーンのアクセント[注釈 2]となるデザインが施された[1][4]。エクステリア面では角を斜めにカットしたグラフィックスによりスピード感を表現し、インテリアでは腰掛けの表布に広島の川の流れをモチーフにしたドットと曲線の図柄が施されている。 宮島線の運用形態の見直し(車掌2名乗務から1名乗務への変更)を踏まえて業務スペースを座席に置き換えたことで、定員が5100形から2名増の151名となっている[1]。 5000形、5100形と違い、連結部上部にあった1行分のLEDパネルが廃止され、各ドア上部にフルカラー液晶表示器が設置されている。また双方の運転台すぐ裏には5000形、5100形の運賃表とは違い、1000形同様デジタルサイネージ機能を持つ液晶モニターが設置されている。
各車状況特記がある場合を除き、2024年11月現在の状態を示す。
運用2019年2月1日、広島市中区江波にある江波車庫に搬入され、組み立てを行った後、宮島線・市内線で試運転が行われ、同年3月14日に5201号が広電宮島口駅で出発式を行い、2号線(広島駅 - 広電宮島口間)で営業運転を開始した[1]。2019年3月25日には5202号が投入され、同じく宮島線で運用を開始[7]。 2020年に入ると3月6日には5203号が、3月13日には5204号がそれぞれ江波車庫にそれぞれ搬入され、荒手車庫に移動の上試運転の後、同年3月26日から2編成共宮島線で運用を開始している。平日の朝ラッシュのみ、宮島口方面→広電本社前の運用及びその折り返しの3号線(広電本社前→広電西広島(己斐))に就くこともある。千田車庫配置の5207・5208・5209号は、搬入後、宮島線や市内線で試運転を行った後、1号線を中心に朝ラッシュには5号線の運用に入ることもある。 脚注注記出典
外部リンク
|