広島ニュージーランド村

広島ニュージーランド村跡(2009年撮影)

高宮虹の家族村 広島ニュージーランド村(たかみやにじのかぞくむら ひろしまニュージーランドむら)は、広島県安芸高田市(旧・高田郡高宮町)にあった農業公園風のテーマパーク

概要

園内の一部施設が第三セクターで、残りは株式会社ファームの直営であった[1]1990年平成2年)7月、高宮町が誘致し開場。緑豊かな自然の中で、ヤギや羊・ポニーなど動物たちとのふれあいのため、ポニーやサラブレッドにに乗れる乗馬場が設置され、羊ショーや羊のレース見物などもできた。そのほか、ドッグレース、パン・チーズなどの手作り体験工房、スーパースライダー、ファンタジーボート、ミニ列車キウイ号などのロマンチックな遊具などがあった。広い園内には周遊バスも運行されていた。おとぎの国のような建物のほか、レストランやバーベキューハウス、日本庭園もあった[2]。土地建物は、ファームの所有であった[3]。 ちなみに、このテーマパークが縁で高宮町はニュージーランド・セルウィン町と姉妹提携を結び、市町村合併後は安芸高田市が提携継続している。庄原市国営備北丘陵公園などとの競合により利用客は伸びず[3]2008年(平成20年)8月31日を以って閉鎖した。跡地は太陽光発電設備「ウエストニュージーランド村ソーラーパーク」となり、高田市とウエストホールディングスとの事業提携により、2016年3月より稼働している[4]。テーマパーク時代の建物のいくつかは撤去されたが、メインゲート等の主だった建物は残され、地域住民に開放し活用してもらう予定としている[5]

年表

  • 1990年平成2年)
    • 7月、オープン (開園当初は年間70万人が訪れる)[3]
  • 2008年(平成20年)
    • 8月、閉園 (周辺に競合施設が増え、入園者が落ち込む)[3]
  • 2013年(平成25年)
  • 2014年(平成26年)
    • 12月、太陽光発電整備の建設を開始[4]
  • 2016年(平成28年)
    • 3月25日、発電開始[4]

主な施設

  • イベント会場
  • 牧舎
  • 遊具
    • ボート、自転車、SL、ゴーカート、ショートゴルフ、アーチェリーなど
  • 加工場
    • レインボーファーム、虹の農場(ソーセージ・ヨーグルトなど高宮の味を賞味できた)、乳製品加工場、ハーブ香房
  • 食事施設

住所

広島県安芸高田市高宮町原田2743-6

料金

大人(中学生以上)600円、子供300円

開園時間

平日 9:30 - 17:00、休日 9:00 - 17:30 休園日なし

交通

脚注

  1. ^ 21世紀の農業 1997, p. 127.
  2. ^ 観光と旅編集『郷土資料事典34 広島県』人文社、1998年
  3. ^ a b c d e “NZ村跡地活用策に期待の声”. 中国新聞 (中国新聞社). (2013年6月11日). オリジナルの2013年6月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130615062709/http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201306110012.html 2014年1月31日閲覧。 
  4. ^ a b c スマートジャパン(2016年4月21日)
  5. ^ ウエストグループ、広島県安芸高田市のテーマパーク跡地にメガソーラー建設 looop.club 2016年04月20日
  6. ^ “NZ村跡地にメガソーラー”. 中国新聞 (中国新聞社). (2013年6月11日). オリジナルの2013年6月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130615062407/http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201306110003.html 2014年1月31日閲覧。 

参考文献

  • 久門渡、1997年、『21世紀の農業を「夢のある産業」に変えたい』初版、IN通信社 ISBN 9784872181395

関連項目

外部リンク