幼なじみはベッドヤクザ!
『幼なじみはベッドヤクザ!』(おさななじみはベッドヤクザ)は2007年11月22日に脳内彼女より発売された18禁のパソコンゲーム(アダルトゲーム)ソフトである[1]。 ストーリー
主人公の福原 智樹(ふくはら ともき)は、久々に故郷に戻り、ともに楽しい時を過ごしていた幼馴染たちが昔とは異なる姿になり、戸惑う。彼は、別の幼馴染である七宮 琴乃との再会を果たすも、かつての清楚なお嬢様から明るくガサツな性格へと変わっていた。さらに追い打ちをかけるように、当の本人から「こんなの智くんじゃない」と言われてしまう。 登場人物
スタッフ開発一迅社の『女装少年コレクション ゲーム編』の取材に答えたディレクターの西田一によれば、本作の小野塚あさひは、かねて西田が描きたかった理想の女装っ子であるという[3]。はじめはあさひを単に変わった格好をした男として認識していた主人公が、徐々にあさひを意識するようになり戸惑う姿と、連動するように、徐々に女らしくなっていくあさひの姿を描きたかったと述べている[3]。あさひの台詞「女装は貴族の趣味なんだよ」には、西田の女装に対する思想が込められていると説明している[3]。 また西田は、本作ではメインのヒロインたちが酷い性格をしているため、その対比として優しい友人を作りたかったという側面もあったと説明している。酷いヒロインから逃れてあさひに癒やされる効果を計算していたという。原画のあおぎりぺんたは、あさひについて「絶対に失敗したらいけないキャラクター」「あさひだけは100パーセント誰からでも好かれるキャラクターにしなければ」との思いがあったと語っている。『はぴねす!』の渡良瀬準や『処女はお姉さまに恋してる』の宮小路瑞穂が既に出ていて、女装少年が台頭しはじめた時期であり、二人に負けないキャラにしようと意気込んでいたという[4]。 西田は2008年に次のように語っている[注 1]。
反響小野塚あさひは発売前の人気投票で1位を獲得した[2]。ディレクターの西田一はこのことを振り返って「正直あの時は天啓が下りた気分です。来るべき時がきた、この結果を素直に受け止めるべきだと強く意識しました」と語っている[2]。あさひは、脳内彼女が「男の娘」作品を続々とリリースしていく切っ掛けとなったキャラクターである[2]。 本作は、あさひが好評を博した結果、ファンディスクが制作された[2]。このファンディスクには、あさひがつぐみに犯されるというシーンがあり、物議を醸した。ユーザーにとっては「嫁をレイプされた」感覚だったのではないかとあおぎりは推測している。西田・あおぎりはこの点について反省を語っている[4]。 評価アダルトゲーム雑誌「メガストア」の2008年2月号に掲載されたクロスレビューの結果では、4人のレビュアー(KAZ、りんりん、ろりぽん、絵路野オタロー)全員が7点を付けた[1]。 このうち、KAZはSM系のハードな責めはないとしつつも、ネチネチとした言葉責めにはくるものがあるとしている。また、名前はあげていないもののあさひについても言及している[1]。 りんりんも、幼馴染たちからの言葉責めやののしりが、主人公が受け身のシチュエーション好きが悶絶するほどエロいと評価している[1]。また、りんりんは終盤で主人公とヒロインの立場が逆転する場面があることについてもふれ、普段は強気なヒロインとの落差に萌えると評価している[1]。 ろりぽんはHシーンの数は多いとしつつも、手コキだけで終わるなど内容が短いものが見受けられたと述べている[1]。 絵路野オタローはかわいくて奔放なヒロインのキャラクター性について評価している[1]。 絵路野はヒロインたちがあまりにも堂々としていてエロさよりも迫力を感じたと述べ、交際を始める前から積極的な姿勢を取っている点からハーレム物の一種と考えたほうが良いかもしれないと述べている[1]。 女装美少年専門誌『オトコノコ時代』にもレビューが掲載されている。ライターの川本直は、主人公にいたずらを続けるうちに本気で好きになってしまったあさひの一途さがたまらないと述べ、クライマックスの「だって、わたし、男の子だよ」というあさひの台詞は、民安ともえの声と演技もあいまって、破壊力があったと評している[2]。川本は、他のヒロインのルートでもあさひは華を添えていたと結んでいる[2]。 脚注注釈出典
参考資料
外部リンク |
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