山本明 (宇宙戦艦ヤマト)
山本 明(やまもと あきら)は、アニメ「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の登場人物。 概要および誕生経緯ヤマトの艦載機隊(通称「ブラックタイガー隊」/「コスモタイガー隊」)所属のパイロット。左目を覆い隠す長い前髪が特徴[5]。 第1作『宇宙戦艦ヤマト』では第4話のみのゲストキャラクターで、松本零士によるラフ稿はなく、この回の作画監督である白土武がデザインした[6]。名前の「明」が設定されたのは『さらば』以降であり、第1作では名字のみの設定だった。これは一度限りの登場人物でしかなかった山本が、片目が隠れる長髪の髪型という設定により、図らずも女性ファンの人気を呼んだためである。これを受けて名前が設定され、『さらば』や『ヤマト2』での活躍を与えられた。 劇中での登場
PSゲームシリーズ本シリーズ第1作のPS版『宇宙戦艦ヤマト 遥かなる星イスカンダル』では、シナリオ8「マゼラン臨海宙域」での七色星団戦やエンディング画像において登場自体はするものの、ストーリーには深く関わらない。なお、本作では隠れている目が原作アニメとは逆になっている[8]。 第2作のPS版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』において、増永計介により正式にゲーム用にリデザインされ、本格的に登場する。基本設定は『さらば』『ヤマト2』と変わらない。斎藤始とは折り合いが悪く、機体に勝手に触ったときは怒っている。ストーリー07「双子座カストル宙域」において、コスモタイガーの複座型のテスト飛行の際、新米俵太に代わって斎藤が勝手に乗り込んだため、新米との体重の違いが原因で機体の調子が狂い、近くの小惑星に不時着する。斎藤と一触即発になりかけるが、同小惑星に敵基地があることを知り、共にこれを攻略したことで互いに認め合う。しかし、その後も喧嘩する仲は変わっていない。 ストーリー20「地球圏・対都市帝国戦」における都市帝国突入の際には原作同様に被弾するが、激突直前に機体から脱出してかろうじて生還するため、続編となる暗黒星団三部作(PS2版『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』『宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲』『宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊』)では、加藤の後を継いでコスモタイガー隊の2代目隊長に就き、新たに部下となった坂本茂や椎名晶を指導しながら暗黒星団帝国との戦いに赴いている。 備考『宇宙戦艦ヤマト』における古代の部下は全員が「戦闘班」という括りにされており、砲術部門と艦載機部門で班員の明確な区別がされていなかった。隊長の加藤を除くブラックタイガー隊員は、古代や南部康雄のような砲術班と同じ白地に赤矢印の制服を着ており、山本もそのデザインの制服だった。『さらば』以降、コスモタイガー隊員が加藤と同じ黒地に黄矢印の制服へ変更されてからは山本も同じデザインの服へ変更され、声優も曽我部和恭で固定された。 『さらば』『ヤマト2』での敬礼シーンは動画マン当時の板野一郎が動画を担当したが、彼のお遊びにより、動画の時点では山本がキャノピーを開けて脱出している[9]。また、仕上げの手違いから山本の左肘がキャノピー外へはみ出した状態で撮影されてしまっており[10]、後年に発売されたVHS版・LD版・DVD版でもそのままだったが、2013年に発売されたBD版『さらば』(バンダイビジュアル、BCXA-0713)ではデジタルリマスター化に際してデジタル修正が行なわれ、左肘が除去されている。 『宇宙戦艦ヤマト』(以下、旧作)のリメイク作品『宇宙戦艦ヤマト2199』では、制作開始当初は加藤との対比も込めて長髪のクールキャラクターとしてデザインされていた。しかし、その後に山本を女性にすることが決まり、デザインやキャラクターのイメージは篠原弘樹として流用された[11][12]。また、女性化された山本玲も、火星のアルカディアシティー出身、銀髪のショートカット[注 1]、紅瞳(本作の設定では、火星生まれの特徴とされている)と、基本設定に旧作の山本との共通点がほとんど無いキャラクターとなった。 担当キャスト
脚注注釈
出典
外部リンク
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