尾張大国霊神社
尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)は、愛知県稲沢市国府宮1丁目1-1にある神社。 近くに尾張国の国衙(国府)があったことから、一般には国府宮神社(こうのみやじんじゃ)または国府宮(こうのみや)と呼ばれる。最寄駅の名鉄名古屋本線国府宮駅は神社の通称に因んでいる。 毎年旧暦1月13日に執り行われる儺追(なおい)神事、通称「国府宮はだか祭」で有名である。「はだか祭り」は、くじによって選出された、「神男」(しんおとこ)に触れると厄が落とされるという言い伝えが今なお残る。 祭神
祭神の尾張大国霊神は、尾張人の祖先が当地を開拓する中で、自分達を養う土地の霊力を神と崇めたものとされる。開拓の神ということで、大国主命とする説もある。 由緒尾張国府の創始とともに創建され、尾張国の総社とされた。境内別宮の大御霊神社(大歳神之御子。大年神の御子神の大国御魂神のこと)・宗形神社(田心姫命)とともに国府宮三社と称する。延長5年(927年)に編纂された『延喜式神名帳』に掲載された式内社である。 1940年(昭和15年)に国幣小社に列格され、戦後は別表神社となった。 建築本社の建築様式は本殿、渡殿、祭文殿、廻廊、拝殿、楼門と並ぶもので「尾張式・尾張造」と称される。また、本殿に接する位置には自然石を5個円形に並べた「磐境(いわくら)」があり、社殿建立以前の原始的な祭祀様式を物語るものとして神聖視されている。
祭礼→詳細は「国府宮はだか祭」を参照
毎年旧暦1月13日には儺追神事(なおいしんじ、通称「国府宮はだか祭」)が執り行われる。くじによって選出された「神男」(しんおとこ)に触れると厄が落とされるという言い伝えが残る。 古代ギリシアの神事である古代オリンピック競技は裸で行われ、稲沢市の国府宮はだか祭と共通するものがあることなどから、1987年(昭和62年)8月22日には稲沢市とオリンピア市が姉妹都市提携を行った[1]。 文化財重要文化財愛知県指定無形民俗文化財
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