小林美恵(こばやし みえ、1967年3月12日 - )は、愛知県生まれのヴァイオリニストである。昭和音楽大学客員教授[1]
経歴
学生時代まで
4歳からヴァイオリンを始めた。1982年、東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校に入学し、1983年、第52回日本音楽コンクールで第2位、1984年、第29回海外派遣コンクールで河合賞を受賞した。1985年、同高校を卒業し、東京芸術大学に進んだ。1986年と1987年に奨学金を得てアスペン音楽祭に参加、1988年、第4回ルートヴィヒ・シュポア国際ヴァイオリン・コンクールで第2位を受賞した。1990年、大学を卒業し、ロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で日本人として初の第1位を受賞した。これまでに大内実名子、高杉忠一、小林武史、海野義雄、堀正文、原田幸一郎に師事した。
演奏活動
ロン=ティボーで優勝した後、本格的な演奏活動に入り、ソリスト、室内楽、リサイタル、レコーディングなど盛んな活動を行っている。2003年から昭和音楽大学で後進の指導に当たっている。
レコーディング
- ルクー:ヴァイオリン・ソナタ
- ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
- プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
- 美しい夕暮れ(1996年9月、日本コロムビア、ピアノ:上田晴子)
- 小品集
- ファンタジー/シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための作品集(1997年12月、日本コロムビア、ピアノ:清水和音)
- 幻想曲ハ長調
- ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番イ短調
- ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲イ長調
- J.S.バッハ・無伴奏ヴァイオリン・リサイタル(2001年5月、日本コロムビア)
- 愛の喜び/プレイズ・クライスラー(2001年11月、日本コロムビア、ピアノ:江口玲)
- ロンドンデリーの歌/プレイズ・クライスラー2(2002年5月、日本コロムビア、 ピアノ:江口玲)
- カルメン・ファンタジー(2005年7月、エクストン、ギター:尾尻雅弘)
- ラヴェル&ショーソン・ピアノ三重奏曲集(2005年11月、onyx、チェロ:長谷川陽子、ピアノ:パスカル・ロジェ)
他多数
使用ヴァイオリン
- ストラディヴァリウス「ナドー=クーレンカンプ」(1734年製。所有は昭和音楽大学)270年にもわたり、パリ音楽院の名教師ナドーや名ヴァイオリニストのゲオルク・クーレンカンプが使用・この楽器は1ミリほど大きい[3]
脚注
外部リンク