ロン=ティボー国際コンクールロン=ティボー国際コンクール(Concours international Marguerite-Long=Jacques-Thibaud)は、フランス・パリで開催されるピアニストとヴァイオリニストのための国際コンクール。開催される場合は、第1回のような回数表示は行われず、PIANO 20XXのように年号になる。 歴史1943年、ヴァイオリン奏者のジャック・ティボーとピアニストのマルグリット・ロンが共同でロン=ティボー財団を創設し、発足を祝して開催された。ところが2011年より声楽部門が加わり、レジーヌ・クレスパン(Régine Crespin)の名前も含めて、le Concours international Long-Thibaud-Crespinと表記されるようになったため[1]、2018年当時の名称を正確に和訳すると「ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール」であった。 しかし、再度呼称は変更され、2022年現在の正式名称はロン=ティボー国際コンクールピアノ20XX(あるいはロン=ティボー国際コンクールヴァイオリン20XX)である[2]。(部門や財団主催は取り払われている。) かつてはピアノ部門とヴァイオリン部門が同時に行われ、複数のファイナリストが優勝を争う権威と活気のあるコンクールであった。しかし、財政難によってピアノ部門とヴァイオリン部門が交互に行われる方式に変更され、スポンサー不足で存続が危ぶまれる状況が続いている。1980年代から日本と韓国と中国の個人・法人が多くスポンサーに名乗り出て、アジア人の入賞率が上がっていた。日本のフジテレビが現在もスポンサーとして応援している。2013年は開催されなかった。優勝者を選ばずに「1位なしの2位」が最高位となることも多い。 予算不足は相変わらず続いており、ピアノは2019年で調整[3]されているため、かつての隔年開催から4年に1度開催のペースに変更されているが、スポンサーが見つかればこの限りではないためヴァイオリン部門の開催は2023年である。予選とセミファイナルとファイナルの3本柱。エピナル国際ピアノコンクールと同様に課題が重くないためこのコンクールを選ぶ挑戦者は多い。ただし、競争率は低下中で新曲委嘱すらなくなってしまっている。 開催年と入賞者1943年
1946年
1949年
1951年
1953年
1955年
1957年
1959年
1961年
1963年
1965年
1967年
1969年
1971年
1973年
1975年
1977年
1979年
1981年
1983年
1984年
1986年
1987年
1989年
1990年
1992年
1993年
1995年
1996年
1998年
1999年
2001年
2002年
2004年
2005年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2014年
2015年
2018年
2019年
2022年
2023年
脚注出典
外部リンク |