小林 宏(こばやし ひろし、1966年8月29日[1] - )は、日本のロボット研究者。東京理科大学博士(工学)、同大学工学部機械工学科教授。腰に特化した運動支援を行う「マッスルスーツ®」を開発・販売するベンチャー企業イノフィスの創業者。アクティブ歩行支援機「ハートステップ」にも取り組んでおり、受付ロボット・先生ロボットであるSAYAの開発者でもある。肌の画像診断や食事支援ロボットでも実績がある。
来歴・人物
静岡県立沼津東高等学校を経て[7]、東京理科大学工学部機械工学科を卒業。同大学院工学研究科機械工学専攻修士課程修了、同博士課程修了。1992年より3年間、日本学術振興会特別研究員。1995年より東京理科大学工学部機械工学科助手(1996年3月まで)、1996年より2年間、日本学術振興会海外特別研究員(於:AI Lab, Dept. of Computer Science, Univ. of Zurich)、1998年に東京理科大学工学部機械工学科講師、1999年に東京理科大学工学部機械工学科助教授、2001年に科学技術振興事業団さきがけ研究21「相互作用と賢さ」領域研究員。2008年に東京理科大学工学部機械工学科教授。2013年東京理科大学発ベンチャー株式会社イノフィスを創業。取締役CTO[1]。当初パワードスーツのようであったマッスルスーツは[9]、リュックサック型で空気圧ゴム人工筋(英語版)により腰部をサポートする「マッスルスーツ®」として実用化され、介護現場や農作業従事者に活用された[11]。
主な受賞歴
- 文部科学大臣表彰 - 2006年平成18年度科学技術分野 若手科学者賞、2019年科学技術賞 (開発部門)[13]
- 産学官連携功労者表彰
- 2008年度 - 第6回 文部科学大臣賞「自立歩行を可能としたアクティブ歩行器「ハートステップ」の開発」[14]
- 2015年度 - 平成27年度 日本経済団体連合会会長賞「腰補助ウェア・マッスルスーツの開発」[14]
- グッドデザイン賞
- 2006年度 - 「マッスルスーツ [人間の動作を支援するウェアラブル・ロボット]」(受賞番号 - 06D01042)[15]
- 2008年度 - 「歩行支援機 [アクティブ歩行支援機]」(受賞番号 - 08C12013)[16][注釈 1]
- 日本機械学会 - 日本機械学会賞(論文)
- 日本ロボット学会 - 1995年第6回技術賞「アクティブ・ヒューマン・インタフェース(AHI)のための顔ロボットの研究」[22]
- 計測自動制御学会 - 1992年度学術奨励賞「リカレントニューラルネットワークによる動的な顔表情認識」[23]
(その他)
- 1995年 - 第5回佐藤記念知能ロボット研究奨励賞[1]
- 2004年 - UBS イノベーションアワード特別賞「受け付けロボットSAYA」[24]
- 2008年 - 第2回 キッズデザイン賞 商品デザイン部門「アクティブ歩行支援機」[25][注釈 2]
- 2010年 - 第12回 建設ロボットシンポジウム 優秀論文賞[26]
- 2018年 - Red Herring 100 Global Winner(世界で最も革新的なベンチャー企業100社)選出
- 2018年 - 東京都 産業交流展2018「世界発信コンペティション」 製品・技術(ベンチャー技術)部門 奨励賞[27]
(指導学生の受賞)
- 2004年度 - キャンパスベンチャーグランプリTOKYO 特別賞(東京産業人クラブ賞)「小型パワーリハビリマシンによる健康ビジネス」(代表 - 相川高行)[28]
社会的活動
主な著作
学位論文
著書
(分担執筆)
解説
出演
脚注
注釈
出典
参考文献
外部リンク
(研究者情報)
(関連動画)