原文雄

原 文雄（はら ふみお、1941年 - ） は、日本の機械工学者。東京理科大学名誉教授。元日本機械学会副会長。

人物・経歴

1965年東京大学工学部機械工学科卒業。1970年東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻博士課程修了[1][2]、工学博士[3]。1971年東京理科大学工学部助教授。1983年東京理科大学工学部教授[2]。1989年日本機械学会機械力学部門長[4]。2001年原子力規格委員会耐震設計分科会副分科会長[5]。2002年日本機会学会副会長。2007年東京理科大学工学部嘱託教授[2]。2009年から原子力規格委員会耐震設計分科会会長を務め、福島第一原子力発電所事故を受けた基準策定などを進め、2017年に退任した[5]。

指導学生に小林宏[6]、 多田隈建二郎など[7]。

著書

• 『機械力学』朝倉書店 1996年
• 『顔という知能―顔ロボットによる「人工感情」の創発』（小林宏と共著）共立出版 2004年

受賞

• 1973年 - 日本原子力学会奨励賞[2]
• 1978年 - 日本機械学会論文賞[2]
• 1994年 - 日本機械学会機械力学・計測制御部門国際賞[2]
• 1996年 - 日本ロボット学会技術賞[2]
• 1997年 - 日本機械学会論文賞[2]
• 1999年 - 日本機械学会機械力学・計測自動制御部門功績賞[2]
• 1999年 - アメリカ機械学会フェロー[2]
• 2000年 - 日本機械学会フェロー[2]
• 2003年 - アメリカ機械学会 PVPメダル[2]
• 2003年 - 東京都技術功労賞[2]
• 2018年 - 原子力規格委員会功労賞[5]
• 2020年 - 瑞宝中綬章[8][9]

脚注

1. 顔という知能―顔ロボットによる「人工感情」の創発紀伊國屋書店
2. ^ 原 文雄科学技術振興機構
3. 原子炉の最適化法に関する研究
4. 第1部 部門 30年のあゆみ （歴代部門長寄稿） 日本機械学会機械力学・計測制御部門
5. ^ 【平成29年度】（第14回）原子力規格委員会功労賞原子力委
6. 『ロボット・人間コミュニケーションのためのAHIに関する基礎的研究』東京理科大学〈博士学位論文（甲第242号）〉、1995年3月20日。
7. 駄本建二郎、小倉慶満、市川純章、原文雄「2A1-A04 結合・分離可能なクラスタロボットモジュールの開発」『ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2002』2002年、 61頁。
8. 『官報』号外第230号、令和2年11月4日
9. “令和2年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 16 (2020年11月). 2023年2月20日閲覧。

先代 長松昭男

日本機械学会機械力学部門長 1989年 - 1990年

次代 岩壷卓三