小暑(しょうしょ)は、二十四節気の第11。六月節(旧暦5月後半から6月前半)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が105度のときで7月7日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から13/24年(約197.84日)後で7月7日ごろ。
期間としての意味もあり、この日から、次の節気の大暑前日までである。
季節
梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころ。『暦便覧』には「大暑来れる前なればなり」と記されている。
蝉が鳴き始める。
日本では2004年(平成16年)以降より、この日から2日至っても梅雨が入らない場合は「梅雨入り」の発表は特定できずとなる。それゆえに、四国地方、北陸地方、近畿地方などでは「梅雨入り特定せず(梅雨入りなし)」となることがある。
小暑あるいは大暑から立秋までの間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。小暑の終わりごろに夏の土用に入る。大暑は土用に含まれる。
なお、暑中見舞いの時期については諸説ある。終了時期(残暑見舞いに変わる時期)については、立秋で共通しているが、開始時期については小暑の他、夏の土用、梅雨明けを以てするとする説もある。立秋以降は残暑見舞いになる。
小寒と互いに半年後・半年前である。大寒と大暑も同じ関係である。
全国高等学校野球選手権地方大会も小暑頃に開幕を迎える。
日付
定気法による小暑の瞬間(世界時、UT)と、日本・中国での小暑日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後[1][2]、中国では8時間後となり、世界時15時台の2国の日付は異なる。
年 |
日時 (UT) |
日本 |
中国
|
1966年 |
7月7日14:07 |
7月7日 |
7月7日
|
1967年 |
7月7日19:53 |
7月8日 |
7月8日
|
1968年 |
7月7日01:42 |
7月7日 |
7月7日
|
1969年 |
7月7日07:32 |
7月7日 |
7月7日
|
1970年 |
7月7日13:11 |
7月7日 |
7月7日
|
1971年 |
7月7日18:51 |
7月8日 |
7月8日
|
1972年 |
7月7日00:43 |
7月7日 |
7月7日
|
1973年 |
7月7日06:27 |
7月7日 |
7月7日
|
1974年 |
7月7日12:11 |
7月7日 |
7月7日
|
1975年 |
7月7日17:59 |
7月8日 |
7月8日
|
1976年 |
7月6日23:51 |
7月7日 |
7月7日
|
1977年 |
7月7日05:48 |
7月7日 |
7月7日
|
1978年 |
7月7日11:37 |
7月7日 |
7月7日
|
1979年 |
7月7日17:25 |
7月8日 |
7月8日
|
1980年 |
7月6日23:24 |
7月7日 |
7月7日
|
1981年 |
7月7日05:12 |
7月7日 |
7月7日
|
1982年 |
7月7日10:55 |
7月7日 |
7月7日
|
1983年 |
7月7日16:43 |
7月8日 |
7月8日
|
1984年 |
7月6日22:29 |
7月7日 |
7月7日
|
1985年 |
7月7日04:19 |
7月7日 |
7月7日
|
1986年 |
7月7日10:01 |
7月7日 |
7月7日
|
1987年 |
7月7日15:39 |
7月8日 |
7月7日
|
1988年 |
7月6日21:33 |
7月7日 |
7月7日
|
1989年 |
7月7日03:19 |
7月7日 |
7月7日
|
1990年 |
7月7日09:00 |
7月7日 |
7月7日
|
1991年 |
7月7日14:53 |
7月7日 |
7月7日
|
1992年 |
7月6日20:40 |
7月7日 |
7月7日
|
1993年 |
7月7日02:32 |
7月7日 |
7月7日
|
1994年 |
7月7日08:19 |
7月7日 |
7月7日
|
1995年 |
7月7日14:01 |
7月7日 |
7月7日
|
1996年 |
7月6日20:00 |
7月7日 |
7月7日
|
1997年 |
7月7日01:49 |
7月7日 |
7月7日
|
1998年 |
7月7日07:30 |
7月7日 |
7月7日
|
1999年 |
7月7日13:25 |
7月7日 |
7月7日
|
2000年 |
7月6日19:14 |
7月7日 |
7月7日
|
2001年 |
7月7日01:07 |
7月7日 |
7月7日
|
2002年 |
7月7日06:56 |
7月7日 |
7月7日
|
2003年 |
7月7日12:36 |
7月7日 |
7月7日
|
2004年 |
7月6日18:31 |
7月7日 |
7月7日
|
2005年 |
7月7日00:17 |
7月7日 |
7月7日
|
2006年 |
7月7日05:51 |
7月7日 |
7月7日
|
2007年 |
7月7日11:42 |
7月7日 |
7月7日
|
2008年 |
7月6日17:27 |
7月7日 |
7月7日
|
2009年 |
7月6日23:13 |
7月7日 |
7月7日
|
2010年 |
7月7日05:02 |
7月7日 |
7月7日
|
2011年 |
7月7日10:42 |
7月7日 |
7月7日
|
2012年 |
7月6日16:41 |
7月7日 |
7月7日
|
2013年 |
7月6日22:35 |
7月7日 |
7月7日
|
2014年 |
7月7日04:15 |
7月7日 |
7月7日
|
2015年 |
7月7日10:12 |
7月7日 |
7月7日
|
2016年 |
7月6日16:03 |
7月7日 |
7月7日
|
2017年 |
7月6日21:51 |
7月7日 |
7月7日
|
2018年 |
7月7日03:42 |
7月7日 |
7月7日
|
2019年 |
7月7日09:20 |
7月7日 |
7月7日
|
2020年 |
7月6日15:14 |
7月7日 |
7月6日
|
2021年 |
7月6日21:05 |
7月7日 |
7月7日
|
2022年 |
7月7日02:38 |
7月7日 |
7月7日
|
2023年 |
7月7日08:30 |
7月7日 |
7月7日
|
2024年 |
7月6日14:20 |
7月6日 |
7月6日
|
2025年 |
7月6日20:05 |
7月7日 |
7月7日
|
2026年 |
7月7日01:56 |
7月7日 |
7月7日
|
2027年 |
7月7日07:37 |
7月7日 |
7月7日
|
2028年 |
7月6日13:29 |
7月6日 |
7月6日
|
2029年 |
7月6日19:22 |
7月7日 |
7月7日
|
2030年 |
7月7日00:54 |
7月7日 |
7月7日
|
2031年 |
7月7日06:48 |
7月7日 |
7月7日
|
2032年 |
7月6日12:40 |
7月6日 |
7月6日
|
2033年 |
7月6日18:24 |
7月7日 |
7月7日
|
2034年 |
7月7日00:16 |
7月7日 |
7月7日
|
2035年 |
7月7日06:00 |
7月7日 |
7月7日
|
2036年 |
7月6日11:56 |
7月6日 |
7月6日
|
2037年 |
7月6日17:54 |
7月7日 |
7月7日
|
2038年 |
7月6日23:31 |
7月7日 |
7月7日
|
2039年 |
7月7日05:25 |
7月7日 |
7月7日
|
2040年 |
7月6日11:18 |
7月6日 |
7月6日
|
2041年 |
7月6日16:57 |
7月7日 |
7月7日
|
2042年 |
7月6日22:46 |
7月7日 |
7月7日
|
2043年 |
7月7日04:26 |
7月7日 |
7月7日
|
2044年 |
7月6日10:14 |
7月6日 |
7月6日
|
2045年 |
7月6日16:07 |
7月7日 |
7月7日
|
2046年 |
7月6日21:39 |
7月7日 |
7月7日
|
2047年 |
7月7日03:29 |
7月7日 |
7月7日
|
2048年 |
7月6日09:25 |
7月6日 |
7月6日
|
2049年 |
7月6日15:07 |
7月7日 |
7月6日
|
2050年 |
7月6日21:00 |
7月7日 |
7月7日
|
2051年 |
7月7日02:48 |
7月7日 |
7月7日
|
2052年 |
7月6日08:38 |
7月6日 |
7月6日
|
2053年 |
7月6日14:36 |
7月6日 |
7月6日
|
2054年 |
7月6日20:12 |
7月7日 |
7月7日
|
2055年 |
7月7日02:04 |
7月7日 |
7月7日
|
2056年 |
7月6日08:01 |
7月6日 |
7月6日
|
2057年 |
7月6日13:41 |
7月6日 |
7月6日
|
2058年 |
7月6日19:30 |
7月7日 |
7月7日
|
2059年 |
7月7日01:17 |
7月7日 |
7月7日
|
2060年 |
7月6日07:06 |
7月6日 |
7月6日
|
グレゴリオ暦
グレゴリオ暦による1583年から2499年までの日本の小暑は表のとおり[3][4][5]。
2024年の小暑は7月6日。[更新]
365日からの超過分が毎年蓄積し、4年に一度閏年でリセットされる様子がわかる(小暑は閏日の挿入される2月末日より後のため、4で割り切れる年が先頭)。
1797年から1987年までは7月7日、7月8日のいずれか。1988年から2023年まで7月7日が続く。
2024年以降は7月6日、7月7日のいずれか(2049年が日の境界に近いため、不確かさが残る)。稀に7月8日(2103年、2107年)。
七十二候
小暑の期間の七十二候は以下の通り。
- 初候
- 温風至(おんぷう いたる) : 暖かい風が吹いて来る(日本・中国)
- 次候
- 蓮始開(はす はじめて はなさく) : 蓮の花が開き始める(日本)
- 蟋蟀居壁(しっしゅつ かべに おる) : 蟋蟀が壁で鳴く(中国)
- 末候
- 鷹乃学習(たか すなわち がくしゅうす) : 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える(日本・中国)
== 前後の節気 ==\
夏至 → 小暑 → 大暑
脚注
- ^ 国立天文台 暦要項 各年版より世界時換算(1984年 - 2016年)
- ^ 2009年版より理論が更新されているが、「分」の精度でほとんど違いはない。
- ^ 現代の天体力学による位置推算のため、過去の暦の記述とは必ずしも一致しない(代わりに分単位の精度がある)。
将来の見積もりについては(主に閏秒の不確かさから)日付が前後する恐れがある(10分の誤差を見込んだが、表の末尾では恐らく不足)。
- ^ JPL HORIZONS Web-Interface(2015年8月22日 Ver 3.9.8)取得後 TT→UT変換
- ^ NASAによるΔTの解説と計算式