小宮 一仁(こみや かずひと、1961年11月(昭和36年11月) - )は、日本の工学者(土質力学)。学位は、博士(工学)[1]。千葉工業大学工学部教授。千葉工業大学元学長。
人物
東京都出身。埼玉県立川越高等学校出身である。テレビドラマ化[2]された小説「幸子」[3]の作者で医学者・医師・医学博士の関口豊三は叔父、メチルクエン酸回路の発見者[4]で筑波大学名誉教授の田渕武士は従叔父である。
経歴
- 1987年3月、早稲田大学理工学部土木工学科を卒業した[5]。その後、大学院修士課程及び博士後期課程に進学し博士(工学)の学位を授かった[5]。
- 1991年4月から早稲田大学理工学部で助手を務め[5]た。その後、1994年4月から千葉工業大学工学部で助手、専任講師、助教授を務めた[5]。
- 1998年4月、ケンブリッジ大学に移り工学部専任助教になった[6]。
- 2001年4月から千葉工業大学工学部教授である[5]。
- 2012年6月29日、50歳で千葉工業大学学長に就任(第12代)[5]、2期8年間を務めた。
- 学長任期満了後、2024年6月28日までの4年間、学校法人千葉工業大学学事顧問を務めた。
受賞・受章
- 2012年 公益社団法人全国大学体育連合 大学体育FD推進表彰[7]
- 2017年関東工学教育協会賞 協会貢献賞(個人賞)[8]
- 2022年関東工学教育協会賞 協会貢献賞(個人賞)[9]
社会的活動・主な役職
- 欧州理事会「Construction Research, Development and Innovation Project」招聘研究者(1998-1999年)[10]
- 欧州委員会「Brite Euram III Program」招聘研究者(1999-2000年)[10]
- 国土交通省「大深度地下における環境に関する検討調査委員会」委員(2002-2004年)[11]
- 人事院「国家公務員採用I種試験」試験専門委員(2010-2011年)[12]
- 人事院「国家公務員採用総合職試験」試験専門委員(2011-2013年)[13][14]
- 国立大学法人千葉大学 客員教授(2001-2009年)
- 独立行政法人日本学術振興会「科学研究費委員会」専門委員(2008-2009、2011年)
- 関東工学教育協会会長(2016-2017年)[15]
- 公益社団法人私立大学情報教育協会 常務理事(2017-2021年)[16][17]
学会
共著
- 『土質力学』(彰国社、2000年、ISBN-10:4-395-04023-3、ISBN-13:978-4395040230)[20]
- 『性能設計地盤工学』(山海堂、2007年、ISBN-10 : 4381022424、ISBN-13 : 978-4381022424)
- 『地盤工学における性能設計』(丸善、2010年、ISBN-13 : 978-4-621-08178-5)[21]
編著
- 『Underground Construction Technology in Japan(英書)』(丸善、2006年、ISBN-13:978-4-88644-075-4)[22]
- 『薬液注入工法の理論・設計・施工』(地盤工学会、2009年、ISBN-13:978-4-88644-926-9)
- 『目から鱗のトンネル技術史』(土木学会、2009年、ISBN-13:978-4-8106-0670-6)
- 『Recent Developments of Geotechnical Engineering(英書)』(地盤工学会・中国土木学会、2010年、ISBN-13:978-4-88644-817-0)
監修書
- 『ドラえもん科学ワールドspecial みんなのためのおもしろ工学入門』[23](小学館、 2024年、ISBN-13:978-4092592315)
分担執筆
- 『実験力学ハンドブック』(朝倉書店、2008年、ISBN-13:978-4-254-20130-7)
- 『Materials with Complex Behaviour(英書)』(Springer、2010年、ISBN-10:3642126669、ISBN-13 : 978-3642126666)
- 『近接施工』(地盤工学会、2011年、ISBN-13:978-4-88644-927-6)
- 『よくわかる実験技術・学術用語(第2版)』(日本実験力学会、2012年、ISBN-10:4-9903400-1-9、ISBN-13:9784990340018)
脚注・出典
外部リンク