家具調仏壇家具調仏壇(かぐちょうぶつだん)は、近年の日本の都市型住居(主に集合住宅など)のインテリアに合うように外観が家具風にデザインされた仏壇。都市型仏壇ともいう。 業界紙『宗教工芸新聞』によると、家具調仏壇の販売は2000年代に入って急激に増加し、2006年時点で仏壇販売全体の15%を占めるようになった[1]。 唐木仏壇、モダン仏壇、新仏壇、京モダン仏壇などがある。 特徴伝統的な仏壇と異なり、外見は一見家具と見まごうようなデザインを採用している。伝統仏壇を特徴付ける欄間彫刻や宮殿がなく、障子も用いられず全体としてすっきりとした印象。ガラス扉を採用したものや、ステンドグラス扉のもの、椅子付きの仏壇もある。多くは内部が3段になっており、これは須弥壇のなごり。天井には照明が付き、LED照明を使用したものもある。よって、従来仏壇のように灯籠(灯篭)を取り付けない。宗派色はほとんどない。箱型から抜け出したステージ型のものもあり、宗教色のないものもある。場所をとらない壁掛けテレビのように壁に固定できる型もある。(こうした特徴があるので、キリスト教徒が家庭用祭壇として使用することもある)。 仏具も家具調仏壇にあわせたものがあり、ガラス製や陶器製などバラエティーに富む。 家庭での設置場所は、リビングや洋室が多いが、仏間や床の間に納めるケースもある。 主な材質
※洋家具の材料を使用したものが多い。 生産地日本国内の仏壇産地である徳島・静岡や、家具産地である府中・旭川など各地に及ぶ。安価品は中国やベトナム。高級品の中にはイタリアやデンマーク、スペインで作られている物もある。 販売新規分野であり、また宗派色はほとんどない為に、製造・販売の両面で新規参入がし易く、従来の仏壇店の他に墓石店や葬儀屋、家具店でも取り扱うところが出ている。百貨店で通信販売をしているところもある。ちなみに、メーカー最大手の八木研は研磨剤業界からの参入。また、独自コンセプトで店舗設計を行い、商品提案型の新しい販売スタイルを取るところもある。ギャラリーメモリア、ワイズプリアなど。 脚注
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