宮内庁病院
宮内庁病院(くないちょうびょういん)は、宮内庁によって管理・運営されている国立の病院である。 建物と組織皇居の東端、大手門から入って右側にある鉄筋コンクリート構造・2階建ての医療施設である。施設自体は古いものの、医療設備は最新鋭のものが取り揃えられている。現在の施設は1964年(昭和39年)春に竣工し5月27日に竣工式が開催された。その後、医療機器の搬入作業などを経て同年9月より診療を開始した。この病院ができる以前は倉庫を改築したものを使用していた。医師・看護師は総勢約50名となっている。中には大学での勤務の傍ら、非常勤で診察に当たる医師もいる。病院長は宮内庁の皇室医務主管や侍従職の侍医長が兼務することが多いが、最近では専任者を置く例も見られる。 玄関は皇室用と一般用に分かれている。1階中央には大きな吹き抜けがあり、階段手前から歯科、内科、耳鼻咽喉科、眼科などがある。2階には階段突き当たりに産婦人科、隣に外科、東側に一般患者用の病室、残り半分は皇室専用の病室「御料病室」が2つ配置されている。御料病室は、広さが約26平方メートル、トイレや浴室、洗面所を備えている。また、廊下を挟んで侍従や女官の控え室もある。施設内は全面禁煙となっている。 受け入れ患者宮内庁管轄の医療機関であることに加え、皇居内という特殊な立地であることから、一般の医療機関のように、誰でも診察を受けたり、入院したりできるわけではない。皇室構成員に加えて、宮内庁・皇宮警察本部の職員とその家族、さらに職員の紹介を受けた者のみが受診可能とされている。 皇族の多くが治療や出産の際にこの病院を使っており、天皇徳仁、秋篠宮文仁親王、眞子内親王、佳子内親王、敬宮愛子内親王はこの病院で誕生している。 皇族(天皇、上皇など位の高い人)で、当院では手に負えないほどの複雑な病気のときは、東京大学医学部附属病院にて治療をおこなう。 診療科医療機関の指定等医師・歯科医師の専門性資格(この節の出典[1])
不祥事
注釈出典
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