大津五号

大津五号(おおつごごう)とは、柑橘類のひとつである「温州ミカン」の一品種である。

来歴

1964年(昭和39年)に神奈川県足柄下郡湯河原町大津祐男が「十万温州」の珠心胚実生から選抜した系統で、十万温州の穂を根府川分室から譲り受け高接ぎし、1964年(昭和39年)産果実より採取したもの(花粉親不明)を1965年(昭和40年)3月に播種。その実生1年生を1966年(昭和41年)4月にカラタチ台に切接ぎして苗木を育成。1972年(昭和47年)に初結実した一号から十号の中で大津祐男は、大津四号か五号を登録しようか迷い、その際、梶浦実、大垣敏昭の助言によりバラが少ない形質の四号が選抜された。

特徴

湯河原の農家で大津祐男に近い人間は、果実の品質が優れている大津五号を自己増殖した。湯河原では四号の他に五号・八号が植えられているが見た目の区別はつかず総称して「大津みかん」と呼ばれている。

脚注

参考文献

  • 『神奈川柑橘連四十年史』1990年(平成2年)3月31日発行、神奈川県柑橘農業協同組合連合会

関連項目