大日向小学校・中学校
大日向小学校・中学校(おおひなたしょうがっこう・ちゅうがっこう)は、長野県南佐久郡佐久穂町に開校した小学校・中学校。 「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることのできる世界をつくる。」という建学の精神のもと、2019年4月(中学校は2022年4月)に開校。 概要建学の精神大日向小学校・中学校では「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることのできる世界をつくる。」を建学の精神として掲げている。これは、すべての人が「個」として大切にされ、それぞれの違いを認め合い、互いに協働することを通して世界平和に貢献する、自由と責任のある共同体を作っていくという思いがこめられている。 「自立する」「共に生きる」「世界に目を向ける」の3つを「大切なこと」としている。 イエナプラン教育についてイエナプラン教育のコンセプトは、人間について・社会について・学校について記された「20の原則」として語られている。 それに伴ったカリキュラムについては後述する。 施設についてリノベーション旧・佐久東小学校をリノベーションし、校舎として利用している。設計等は、UDS株式会社が担った。 校舎3階は、旧・佐久東小学校時代に作られたままとなっており、例えば理科室にあるプラネタリウムドームはそのまま利用されている。 沿革2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
学校名の由来法人名「茂来学園」、学校名「大日向小学校」、通称「しなのイエナプランスクール」は、開校準備中の2017年12月3日に地域住民30名ほどが参加したワークショップを経て決められた。地域の象徴、八ヶ岳山嶺のひとつ、茂来山(もらいさん)と、地区の名称「大日向(おおひなた)」に由来する。[32] 関わる人(理事、学校長など)2023年4月1日付[33]
カリキュラム大日向小・中学校では、イエナプラン教育を基盤としてカリキュラムがつくられており、対話・遊び・学習・催しの4つの活動のサイクルで構成される。 異学年クラス2023年度時点で大日向小では下学年(1・2年生)・中学年(3・4年生)・高学年(5・6年生)の2学年1クラス、中学校では、3学年2クラスの異学年混在の学級構成を採用している。 グループリーダークラスの担任は「グループリーダー」と呼ばれ1クラスを2ないし3人で担当する。 時間割大日向小学校での一日のスケジュールを示す一例。(画像をつける) 学校での一日は「サークル(対話)」から始まる。この時間は、生徒たちが輪となって座り、テーマ(週末あったこと、クラスでの出来事など)について話す。 「ブロックアワー」は、学習の時間であり、一般的な学校での科目の授業時間に相当する。教員から示された課題に対して、生徒は自ら学習計画を立て、主体的に学習を進める。 図は教室のレイアウトを示す例。(画像をつける) 学習の時間においては自席に座る必要はなく、各生徒の個性・裁量に応じた学習のスタイルが認められている。 午後は「ワールドオリエンテーション」という時間が設けられる。これは「イエナプランのハート」として、教育活動の中核に位置づけられる総合的な学びの時間である。実際の世界で起きていることに対して、生徒たちが持つ疑問や興味のあることをテーマとし、強化学習で学んだ事を活用して探求的に学習を行う。 一日の終わりには、再度「サークル対話」を行い、その日の学びについて振り返りを行う。 催し週末や学期末、年末には「催し」が行われる。これは、生徒たちがその期間で学んだことや感じたことを発表し、他の生徒や教員と感情を共有する場である。 行事学校で行われる行事(運動会、校外学習、入学式、卒業式など)は、その多くで生徒の発案に基づいて行われている。 関連施設・事業・団体学童クラブひなたぼっこ2019年開校の年、大日向らしい学童の必要性を感じた保護者から立ち上がった、民間の「学童クラブ ひなたぼっこ」[34]。大日向小学校の属する『茂来学園』とは、別の運営団体。 民間学童のため、保護者の就労の有無には関係なく利用が可能で有料となる。 主なスタッフは保護者から手が挙がったメンバーとなるが、毎月のミーティングや講習なども実施している。 スタッフとは別にゲストサポーターとして地域の方を巻き込みながら、里山遊びや習い事など子どもが伸び伸びと活動できかつ、安心して過ごすことができる子どもの居場所として活動中。公式な情報は、一般には公開していない。 大日向食堂学校のリノベーションを行ったUDS株式会社が運営している。管理栄養士が常駐し、「学校ごはん」を児童・生徒・スタッフに提供している。「出会う」「選ぶ」「つくる」の3つのことを大切にし、笑顔があつまる大日向食堂を目指し運営されている。近隣の農家さん、学校でとれた野菜、地域のものをつかっている[35]。 既存の食堂をそのまま活かし、厨房の様子が見えやすくなるように改修し、開放的な空間となっている。 脚注
外部リンク |
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