外尾 悦郎(そとお えつろう、1953年[1] - )は、日本の彫刻家。カタルーニャ、バルセロナのサグラダ・ファミリア主任彫刻家。
福岡県福岡市出身。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業[1]。
経歴
福岡雙葉小学校附属幼稚園、福岡教育大学附属福岡小学校、福岡教育大学附属福岡中学校[2]、福岡県立福岡高等学校、京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業[1]。中学校・高校定時制の非常勤講師を経て[1]、1978年スペインバルセロナに渡りアントニ・ガウディの建築、サグラダ・ファミリアの彫刻に携わる[1]。2013年からはサグラダ・ファミリア主任彫刻家に任命され、ガウディの残した設計図からサグラダ・ファミリアに組み込まれる彫刻などの装飾を総監督している。
2001年、ネスレ日本のネスカフェゴールドブレンドのCMを担当する。
2000年に完成させた「降誕の門」が、2005年にアントニ・ガウディの作品群としてユネスコの世界遺産に登録された[1]。2012年、国際社会で顕著な活動を行い世界で日本の発信に貢献したとして、内閣府から「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」[3]の一人に選ばれた。
サン・ジョルディ・カタルーニャ芸術院会員[1]。京都嵯峨芸術大学客員教授[1]。
家族
妻はピアニストの比石妃佐子。2012年1月17日放送の徹子の部屋に夫婦で出演[4]。
受賞
- 2002年 - リャドロ・アート・オブ・スピリット賞、福岡県文化賞(交流部門)
- 2009年 - 2008年度外務大臣表彰受賞(日本とスペインとの文化交流の促進の功績)[1]
- 2011年 - カトリック文化国際賞(2011年)
- 2012年 - ミケランジェロ・ディ・カララ賞[1]
- 2014年 - AEFEによるヨーロピアン・ゴールデン・クロス賞、ガウディ・グレソル賞[5]
- 2020年 - 文化庁長官表彰[6]
など、国内外で受賞多数。
おもな作品
- 「ナシミエント」(静岡県賀茂郡松崎町)
- 「老人と子供」(静岡県賀茂郡松崎町)
- 「松の実」(福岡県福岡市中央区 地行中央公園) - 1993年、福岡ドーム完成記念として制作。本来は噴水としてデザインされたが、2005年3月20日の福岡県西方沖地震で内部の配管が壊れ、修理が困難なため、以後水は流されずオブジェとなっている[要出典]。
- 「子どもたちの合唱団」(福岡県福岡市内)- サグラダ・ファミリアの生誕の門上部に約10年間試作展示されていた計9体から構成される石膏彫刻群。本制作品完成後に取り外され、通常は取り壊されるところ例外的に外尾の故郷の福岡市へ移送されたが、極めて壊れ易いこともあり、外尾が一時帰国した2016年に組み立てられた以外、約20年間に亘り非公開で保管されている[要出典]。
- 「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(イタリア フィレンツェ)祭壇の聖書を置く説教壇」700年間仮のままだった祭壇を完成するため、世界中から芸術家を選び、そのコンクールがずっと行われていたが、最終的に外尾に決まった。説教壇は2015年11月1日に仮設置を終え、無事一般公開された。(外尾のFacebookの発表より)
おもな著書
主著
共著
出演
映画
CM
ドキュメンタリー
参考文献
脚注
注釈
出典
外部リンク