堺市母娘殺傷事件
堺市母娘殺傷事件(さかいしおやこさっしょうじけん)とは、2006年(平成18年)1月10日に大阪府堺市で発生した事件。被疑者は逮捕されておらず、2024年(令和6年)現在も未解決となっている。 概要2006年(平成18年)1月10日の午後2時頃、大阪府堺市の弁理士の家で玄関のベルが鳴り、最初に応対に出た弁理士の妻(当時51歳)が男に刺された。トイレで悲鳴を聞き玄関に出て行った次女(当時22歳)が玄関のドアを開けた際、外にいた男にいきなり切りつけられ、トイレに逃げ込んだ。その後外の物音がしなくなったことを確認し次女が外を確認すると、玄関に血まみれで倒れている母親を発見した。母親は死亡し、次女が重傷を負った[1]。 母親の遺体から約10m離れた場所に、凶器とみられる血のついた包丁が落ちていた。室内からはスポーツシューズで上がり込んだ跡や血を踏んだ跡が残されており、玄関から土足で侵入していきなり妻を襲った後、和室に逃げる妻を追跡してさらに切りつけたと見られる[2][3]。 また、男は、包丁の柄と持ち手の間に粘着テープを何重にも巻く細工をしていた。これは、刃物で強く刺した場合に自傷を防止するための細工と思われる。こうしたことから、事前に狙いを定めた上で明確な殺意を持って犯行に及んだと考えられる[4]。 次女の目撃証言があり、現場には犯人の短パン(灰色の地にコンバースのロゴ入り)が残されている。犯人を目撃した次女によると「犯人は知らない男だった」と答えている[5]。男は上着に大量の返り血を浴びたまま被害者宅周辺から北西へ延びる道路上を逃走し、走りながら、左手に付いた血を上着でぬぐうようなしぐさを見せている姿が近所の住人に目撃されている[5]。捜査機関は怨恨と通り魔の両面から捜査をしているが犯人は特定できていない。 2007年(平成19年)5月に捜査特別報奨金制度に指定された。しかし、その後も捜査の進展はなく、有力な手掛かりが得られていない状況が続いている。 犯人次女の目撃証言などによると、犯人は以下の通り。
脚注
関連項目外部リンク
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