地方書地方書(じかたしょ)は、江戸時代の地方支配(所領支配)に関する手引書。 民政・農政・検地・年貢・助郷・普請など所領支配に関する規則・取締・慣例・裁決などを採録している。 概要江戸時代中期における一揆の頻発や幕政改革や藩政改革の影響で民政・農政に対する関心が高まり、そうした状況を背景に多くの地方書が作成されて地方役人(じかたやくにん)や村役人が職務の参考として読んだ。主に、写本として流布した場合が多い。 内容的には現在でいう農政学・農業工学に関わるテーマを含んでいる。これに類した書で広義の地方書にあたるものに地方算法書(じかたさんぽうしょ)がある。 これは、年貢計算や検地・普請の実施に必要な算術について書かれた書であり、公正な民政・農政の遂行のために重んじられ、地方書に組み込まれたものもあった。 主な地方書
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