『地底王国』(ちていおうこく、原題: At the Earth's Core)は、1976年に公開されたイギリス・アメリカのSF映画。
概要
エドガー・ライス・バローズのSF小説をケヴィン・コナーの監督でアミカス・プロダクションが映画化した三部作の第2作。バローズのSF小説『地底の世界ペルシダー』(1914年)を映画化した[1]。
前作の『恐竜の島』と同じく、主役の実業家デヴィッド役にダグ・マクルーアを起用。ヒロインには均整の取れたプロポーションでファンタジーやホラーで活躍していたキャロライン・マンローが抜擢された。主人公と地底世界に同行するペリー博士役として出演したピーター・カッシングは、アミカスやハマー・フィルム・プロダクションの古典派ホラー映画の看板スターであるが、フランケンシュタイン男爵やヴァン・ヘルシング博士、『スター・ウォーズ』のターキン総督など冷酷かつ冷徹な役柄とは違い、本作では愛嬌溢れる老博士をコミカルに演じている。
特殊効果は『サンダーバード』を手がけたデレク・メディングスの助手を務めたことのあるイアン・ウィングローヴが担当した。アイアン・モール内部のセットや、メーハーを初めとする多数の怪獣デザインは、モーリス・カーター(『1000日のアン』などでアカデミー美術賞にノミネートされたプロダクション・デザイナー)によるものである。
キャスト
スタッフ
- 製作総指揮 - ハリー・N・ブラム、マックス・J・ローゼンバーグ
- 製作 - ジョン・ダーク、ミルトン・サボツキー
- 監督 - ケヴィン・コナー
- 脚本 - ミルトン・サボツキー
- 原作 - エドガー・ライス・バローズ(『地底の世界ペルシダー』)
- 撮影 - アラン・ヒューム
- 音楽 - マイク・ヴィッカーズ
- 特撮 - イアン・ウィングローヴ
脚注
- ^ Renzi, Thomas C. (1998). Jules Verne on Film: A Filmography of the Cinematic Adaptations of His Works, 1902 Through 1997. McFarland. ISBN 0786404507
外部リンク