土佐市

とさし ウィキデータを編集
土佐市
土佐市旗 土佐市章
土佐市旗
1959年6月1日制定)
土佐市章
(1959年6月1日制定)
日本の旗 日本
地方 四国地方
都道府県 高知県
市町村コード 39205-7
法人番号 5000020392057 ウィキデータを編集
面積 91.50km2
総人口 24,722[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 270人/km2
隣接自治体 高知市須崎市吾川郡いの町高岡郡佐川町日高村
市の木 イチョウ
市の花 ユリ
市の鳥 ムクドリ
土佐市役所
市長 板原啓文
所在地 781-1192
高知県土佐市高岡町甲2017番地1
北緯33度29分46秒 東経133度25分31秒 / 北緯33.49606度 東経133.42536度 / 33.49606; 133.42536座標: 北緯33度29分46秒 東経133度25分31秒 / 北緯33.49606度 東経133.42536度 / 33.49606; 133.42536
外部リンク 公式ウェブサイト

土佐市位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

地図
地図
ウィキプロジェクト

土佐市(とさし)は、高知県中部に位置する。面積は県内11市の中で最小となっている。

地理

土佐市中心部周辺の空中写真。
2014年4月25日撮影の14枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
土佐市中心部全景(清瀧寺より望む)

高知県のほぼ中央部に位置し、高知市から車で約20分の距離にある。市の東部は石鎚山系を源流とする仁淀川下流の右岸に広がる高岡平野に小都市を形成し、北部および西部は山に囲まれ、南部は太平洋に面していて日照時間は年間2230時間で日本一を記録している[1]。市域は東西約14.5km、南北約6.4kmである。

山地

主な山

河川

波介川 波介川導流路整備後の空撮写真
主な川

湖沼

土佐市蟹ヶ池
主な池
  • 蟹ヶ池

海域

断層

気候

ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候(Cfa)に分類され、年間降水量は約2600mmである[3]

高知地方気象台の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 23.5
(74.3)
25.2
(77.4)
26.3
(79.3)
30.0
(86)
32.3
(90.1)
34.7
(94.5)
38.3
(100.9)
38.4
(101.1)
36.9
(98.4)
32.2
(90)
28.0
(82.4)
23.5
(74.3)
38.4
(101.1)
平均最高気温 °C°F 12.2
(54)
13.2
(55.8)
16.3
(61.3)
20.9
(69.6)
24.8
(76.6)
27.1
(80.8)
30.8
(87.4)
32.1
(89.8)
29.5
(85.1)
25.0
(77)
19.6
(67.3)
14.4
(57.9)
22.2
(72)
日平均気温 °C°F 6.7
(44.1)
7.8
(46)
11.2
(52.2)
15.8
(60.4)
20.0
(68)
23.1
(73.6)
27.0
(80.6)
27.9
(82.2)
25.0
(77)
19.9
(67.8)
14.2
(57.6)
8.8
(47.8)
17.3
(63.1)
平均最低気温 °C°F 2.1
(35.8)
3.1
(37.6)
6.4
(43.5)
10.9
(51.6)
15.5
(59.9)
19.7
(67.5)
23.9
(75)
24.5
(76.1)
21.4
(70.5)
15.6
(60.1)
9.7
(49.5)
4.2
(39.6)
13.1
(55.6)
最低気温記録 °C°F −7.6
(18.3)
−7.9
(17.8)
−6.5
(20.3)
−0.9
(30.4)
3.8
(38.8)
9.1
(48.4)
14.6
(58.3)
15.9
(60.6)
10.0
(50)
2.5
(36.5)
−1.9
(28.6)
−6.6
(20.1)
−7.9
(17.8)
降水量 mm (inch) 59.1
(2.327)
107.8
(4.244)
174.8
(6.882)
225.3
(8.87)
280.4
(11.039)
359.5
(14.154)
357.3
(14.067)
284.1
(11.185)
398.1
(15.673)
207.5
(8.169)
129.6
(5.102)
83.1
(3.272)
2,666.4
(104.976)
降雪量 cm (inch) 0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0.4)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 6.0 7.5 10.5 10.4 11.1 15.1 13.7 12.9 13.2 9.0 7.3 6.4 123.2
平均降雪日数 4.0 3.0 1.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 10.3
湿度 61 60 62 65 70 78 79 76 74 68 68 64 69
平均月間日照時間 190.7 177.2 192.2 197.3 195.7 133.8 173.7 204.0 162.0 179.6 168.8 184.6 2,159.7
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1886年-現在)[4][5]

町・字一覧

(五十音順)

  • 浅井(あざい)
  • 家俊(いえとし)
  • 出間(いずま)
  • 市野々(いちのの)
  • 岩戸(いわと)
  • 宇佐町井尻(うさちょういのしり)
  • 宇佐町渭浜(うさちょういはま)
  • 宇佐町宇佐(うさちょううさ)
  • 宇佐町福島(うさちょうふくしま)
  • 宇佐町竜(うさちょうりゅう)
  • 甲原(かんばら)
  • 北地(きたじ)
  • 積善寺(しゃくぜんじ)
  • 高岡町(たかおかちょう)
  • 鷹ノ巣(たかのす)
  • 太郎丸(たろうまる)
  • 塚地(つかじ)
  • 中島(なかじま)
  • 永野(ながの)
  • 新居(にい)
  • 西鴨地(にしかもじ)
  • 波介(はげ)
  • 蓮池(はすいけ)
  • 東鴨地(ひがしかもじ)
  • 福田(ふくだ)
  • 本村(ほんむら)
  • 宮ノ内(みやのうち)
  • 用石(もちいし)
  • 谷地(やつじ)

※土佐市では住居表示を実施しておらず、「丁目」のある町名もない。

人口

土佐市と全国の年齢別人口分布(2005年) 土佐市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 土佐市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
土佐市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 29,905人
1975年(昭和50年) 30,679人
1980年(昭和55年) 31,677人
1985年(昭和60年) 32,147人
1990年(平成2年) 31,564人
1995年(平成7年) 30,723人
2000年(平成12年) 30,338人
2005年(平成17年) 30,011人
2010年(平成22年) 28,686人
2015年(平成27年) 27,038人
2020年(令和2年) 25,732人
総務省統計局 国勢調査より

隣接している自治体

高知県の旗高知県

歴史

紀元前4000年代、現在の高岡町野田地区に縄文人が住みつく。11世紀、清瀧寺薬師如来像造られる。1961年(昭和36年)、うるめ一本釣漁法を橋村政次郎が考案する。

沿革

土佐市役所旧本庁舎
(2007年12月撮影)
現在の本庁舎は2022年7月竣工。
  • 1889年明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、近世以来の高岡郡高岡村が単独で自治体を形成。
  • 1899年(明治32年)3月1日 - 町制施行により高岡町となる。
  • 1954年昭和29年)3月31日 - 北原村高石村波介村蓮池村戸波村と合併し、改めて高岡町が発足。
  • 1958年(昭和33年)4月1日 - 宇佐町新居村と合併し、改めて高岡町が発足。
  • 1959年(昭和34年)1月1日 - 改称のうえ市制施行して土佐市となる。改名は富山県高岡市との同名回避のため。
  • 1975年(昭和50年)8月17日 - 台風5号による災害が発生。6名が死亡[6]
  • 1976年(昭和51年)9月12日9月13日 - 台風17号による災害が発生。土佐市の総雨量は940mmに達し、家屋の被害は全壊1戸、床上浸水175戸および床下浸水608戸[6]
  • 2023年(令和5年)6月7日 - 観光交流施設「南風(まぜ)」が、施設を管理するNPO法人「新居を元気にする会」から退去を要求されたことをSNSへ投稿したところ拡散され、市役所に脅迫メールが届くなど炎上騒ぎとなった。これに対し土佐市の板原市長は「市にも責任の一端がある」と発言し土佐市に新規入居者に排他的な風潮があることが露見するところとなった[7]。更に、高知県の浜田省司知事も5月24日の記者会見でこの問題に触れ「悪い方向にいけば高知県は移住者に対して冷たいんじゃないかという誤解を生じる恐れが広がることになりかねない。移住とか観光とかのイメージダウンにつながってしまう」と強い懸念を示した[8]

行政

市長

施設

土佐警察署
土佐市民病院
土佐郵便局
白菊園病院

県の機関

  • 高知県中央西農業振興センター
  • 高知県中央家畜保健衛生所

警察

駐在所
  • 新居駐在所(土佐市新居66番地40)
  • 宇佐駐在所(土佐市宇佐町宇佐717番地4)
  • 北原駐在所(土佐市北地216番地1)
  • 戸波駐在所(土佐市家俊1176番地3)

消防

医療

主な病院

郵便局

主な郵便局

運動

インフラストラクチャー

電気

電灯の使用開始は1912年(明治45年)1月の北原水力電気の設立による[9]。北原村大字甲原(甲原川)に水力発電所が建設された。1914年(大正3年)5月に事業開始した。供給区域は高岡郡高岡町、蓮池村、北原村、佐川町越知町、宇佐村、高石村、波介村、戸波村、斗賀野村[10]

姉妹都市・提携都市

海外

姉妹都市
1989年平成元年)8月5日 姉妹都市提携

国内

友好都市

経済

土佐信用組合本店

温暖な気候と鎌田井筋の豊富な水の恩恵を受け、昔から農業の盛んな地域で、平野部ではビニールハウスによる施設園芸、周辺の山地では果樹栽培(土佐文旦など)が行われている。また、仁淀川の豊かな伏流水は製紙工業を育て、太平洋に臨む宇佐町では沿岸漁業や水産加工などが伝統的な基幹産業として発展してきた。

商業

主な商業施設

市内に本社を置く主な企業

市内に拠点を置く主な企業

教育

高岡高等学校

土佐市では、「土佐市人材育成奨学資金条例」という奨学金制度がある。なお、奨学金は返還義務がともなう。

大学

国立
私立

専修学校

高等学校

県立
私立

中学校

市立

小学校

市立

特別支援学校

私立
光の村養護学校土佐自然学園

自動車学校

  • 新土佐自動車学校

交通

土佐パーキングエリア
宇佐大橋

空港

鉄道

市内に鉄道路線はない。最寄り駅はJR土讃線朝倉駅あるいは伊野駅

バス

路線バス
都市間バス

道路

高速道路
国道
主要地方道
一般県道

主な橋

宇佐漁港と宇佐大橋

観光

清瀧寺
青龍寺山門

名所・旧跡

主な城郭
主な寺院
主な神社

観光スポット

自然
公園
新居緑地公園
レジャー
市場
  • 高岡の日曜市
  • 宇佐土曜市
その他
土佐市出間のひまわり畑
温泉

天然記念物

祭事・催事

  • 宇佐大鍋まつり(5月初旬・G.W期間中のいずれか1日)
  • 蓮池ハスまつり(7月第1または第2日曜日)
  • 宇佐港まつり(8月第2土曜日)
  • 大綱祭り(8月第3土曜日)
  • 土佐市ドラゴンウォーク(3月27日 - 28日の2日間)
  • ふれあいフェスタ(11月3日
  • 西ノ宮八幡宮秋祭り、蓮池太刀踊り(11月3日)

文化

伝統産業

特産物

著名な出身者

政治家

軍人

官僚・公務

実業家

学者

エンジニア

写真家

僧侶

音楽関係・演奏家

漫画家

俳優

アイドル・タレント

スポーツ

野球

相撲

マスコミ

社会運動家

脚注

  1. ^ 『わたしのまちが「日本一」事典 市町村でくらべて新発見』PHP研究所20頁
  2. ^ 資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
  3. ^ 気候 土佐市”. インプリント. 2023年6月8日閲覧。
  4. ^ 平年値ダウンロード”. 気象庁. 2023年6月閲覧。
  5. ^ 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2023年6月閲覧。
  6. ^ a b 土佐市史”. 四国クリエイト協会. 2023年6月8日閲覧。
  7. ^ 高知県土佐市のカフェめぐる"炎上"騒動 なぜ問題に?”. 日本放送協会 (2023年6月7日). 2023年7月6日閲覧。
  8. ^ 【高知】知事、NPO法人に「説明責任を果たして」土佐市の交流施設トラブルでイメージダウン懸念”. 高知さんさんテレビ (2023年5月24日). 2023年7月20日閲覧。
  9. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第21回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 『電気事業要覧. 第8回』(国立国会図書館デジタルコレクション)

外部リンク