国家遺産 (オランダ)国家遺産 (こっかいさん、蘭:rijksmonument、オランダ語発音: [ˈrɛiksmoːnyˌmɛnt])は、オランダの国家的な遺産のこと。教育・文化・科学省の文化遺産局(RCE)が登録制度を運用している[1]。 概要オランダの国家遺産(蘭:レイクスモニュメント、Rijksmonument )は、その歴史的・文化的価値から保護・保全されるべきものとして、政府により指定された不動産をいう[2]。国家遺産に指定されるためには、対象が50年以上経過していることが必須条件であり、さらにその他の基準にも合致している必要がある。国家遺産の指定件数は、おおよそ62,000件に達する[2]。教会、城塞、風車などが指定されているが、全体の3分の2を住宅が占めている[2]。 国家遺産の管理を所管する組織は、以前は遺産保護局(Rijksdienst voor de Monumentenzorg )と呼ばれていたが、近年改称し、現在は文化遺産局(Rijksdienst voor het Cultureel Erfgoed )と呼ばれている。現在、国家遺産を所管する法律は、1988年遺産法(Monumentenwet van 1988 )である[3][4]。 この取組みは、1954年、武力紛争の際の文化財の保護に関する条約を採択したハーグ会議期間中に始まった。2009年6月、ハーグ裁判所は、国家遺産に登録されている建造物を個人が購入した場合、譲渡税を免除する旨決定を下し、この決定は2009年5月1日より発効した。この免税措置は、法人にのみ先行して適用されていたものである[5]。 都市別の登録状況オランダの都市別の国家遺産の登録件数は、以下のとおりである(2011年時点)。ただし、登録対象となる建物等の数は若干少ない可能性がある。ひとつの登録対象に対して複数の部分が、別個に登録されることがありうるためである[6]。首都アムステルダムの登録件数は7,385件に達し、最多となっている。
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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