オーファーアイセル州
オーファーアイセル州(オーファーアイセルしゅう、Overijssel [ˌoːvərˈɛisəl] ( 音声ファイル))は、オランダ東部の州。州都はズヴォレ。北はドレンテ州とフリースラント州、西はフレヴォラント州、南西はヘルダーラント州。東はドイツのニーダーザクセン州、東南はドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州と境界を接する。地形的にはアイセル湖(ゾイデル海)とアイセル川に接している。 州名オーファーアイセルは、アイセル川(エイセル川)を越えた向こう側の意味。 この州名には、日本語には存在しない曖昧な発音が複数含まれることもあって、日本語のカタカナ表記に定着したものがない。
歴史→「オランダの歴史」も参照
古代にはフリースラント王国の地域であった。695年、聖ウィリブロルドが来朝してカトリックの宣教が始まり、ユトレヒトに僧院が作られ、ユトレヒトのスティクトと、ユトレヒト外のオーファースティクトが司教領となり、併せてユトレヒト司教領と呼ばれた。現オーファーアイセル州の区域はオーファースティクトの一部である。 フランク王国時代も司教領はそのままで、13世紀にはラテン語でトランシースラ(Transysla)、トランシサラニア(Transisalania)とも呼ばれていた。 14世紀からのブルゴーニュ領ネーデルラント時代に、ユトレヒト司教領が、ユトレヒト、フリースラント、ドレンテ、オーファーアイセルの4つに分割された。 ブルゴーニュ領ネーデルラントが滅びたのち4領国は同君連合のネーデルラント17州に加わったが、ハプスブルク朝、スペイン・ハプスブルク朝のあと、神聖ローマ帝国のカール5世の時代に、17州が神聖ローマ帝国に併合されたので、オーファーアイセルは皇帝領オーファーアイセルとなった。 八十年戦争とヴェストファーレン条約ののちにはネーデルラント連邦共和国の州となった。 地理
自治体オーファーアイセル州には、25の基礎自治体(ヘメーンテ)が属する。
スポーツサッカーオーファーアイセル州に本拠地を置くプロサッカークラブ。1部リーグ(エールディヴィジ)と2部リーグ(エールステ・ディヴィジ)の双方を含む。
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