和歌山市民図書館
和歌山市民図書館(わかやましみんとしょかん、Wakayama Civic Library)は、和歌山県和歌山市が設置した公立図書館の総称である。総称と同じ名称の和歌山市民図書館、和歌山市民図書館西分館からなる。条例の定めはないが、単館としての和歌山市民図書館は要覧で「本館」と通称されている[2]。 歴史
施設和歌山市民図書館(本館)
和歌山市民図書館(本館)は和歌山市屏風丁17番地にある和歌山市民図書館の本館である。 当初は2019年(令和元年)10月の全面開館を目指していたが、工事の遅れにより2019年(令和元年)12月19日から2階エントランスで一部業務のみ開始し[4]、あらためて2020年(令和2年)4月24日の全館開館を予定した。しかし新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、結局は2020年(令和2年)6月5日に開館した[5]。 本館の移転後は、西分館と共にカルチュア・コンビニエンス・クラブが指定管理者になっている(2024年3月31日まで)[6][7][8]。移転前の旧図書館では職員37人中32人が司書だったが、指定管理者移行後は従業員(パートを含む)56人のうち司書は16人となり、旧図書館から続けて勤務している司書は6人と報じられた[9]。 施設構造和歌山市駅と直結した複合施設キーノ和歌山の公益施設棟にある。1階では、蔦屋書店とスターバックスコーヒー 蔦屋書店 和歌山市民図書館店[10]が営業している。また、中2階に市駅前自転車駐車場(駐輪場)[11]、4階に和歌山市地域子育て支援拠点施設を設置している。 →詳細は「キーノ和歌山 § 公益施設棟」を参照
サービス
移民資料室1984年(昭和59年)12月21日、和歌山市民図書館本館の3階に移民資料室が開室した。日本国内の公立図書館では唯一の移民専門資料室である[12]。アメリカ合衆国のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)Asian American Studies Centerをモデルとして、図書・新聞・写真など約4,000点を公開した[13]。2018年(平成30年)時点で図書約1万冊、ヘンリー・ユズル・スギモトの記録絵画の油絵36点、スケッチ画18点のほか、アメリカ合衆国・カナダ・ブラジルなどで発行された邦字新聞を紙媒体やマイクロフィルムで保管している[14]。移転後も3階に設置されている。
和歌山市民図書館西分館
和歌山市民図書館西分館は和歌山市松江775番地の1 河西ほほえみセンター内にある和歌山市民図書館の分館である。2017年(平成29年)5月1日に開館した。 併設施設の特性にあわせて児童書や子育て世代向けの図書に重点を置く[15]。 サービス
コミュニティーセンター図書室和歌山市が設置する各コミュニティセンターにも、図書室が設置されているものがある。本館・西分館と資料が共有されており、他館・センターで借りた資料を返却・延長することも出来る。
かつてあった施設和歌山市民図書館(本館)(1981-2019)
1981年7月に開館した旧・和歌山市民図書館。地上4階建てで地下に駐車場があった。 建物の老朽化などもあり、2019年(令和元年)9月に閉館して移転のための長期休館に入った[16]。跡地には、建物を改修して和歌山リハビリテーション専門職大学が開設された[17]。
脚注
参考文献
関連項目外部リンク |
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