吉野川河口干潟吉野川河口干潟(よしのがわかこうひがた)は、徳島県徳島市住吉から同市金沢の吉野川河口にある干潟。四国のみずべ八十八カ所、とくしま市民遺産選定。 概要吉野川河口から上流の第十堰までの14.5kmの間には幾つかの干潟が存在し、河口付近には吉野川河口干潟が存在する。吉野川大橋と阿波しらさぎ大橋の間にある干潟を「住吉干潟」、河口付近の干潟を「中州干潟」と呼称する。 干潟には多くの生物が生息し、日本でも有数のシオマネキの群生地となっている。また国際的な湿地保全制度であるシギ・チドリネットワークに登録された野鳥の生息地としても知られ、シギやチドリ、カモ科等を中心に約160種の野鳥が渡来している[1]。 また秋から冬にかけては、吉野川河口干潟周辺をスジアオノリや黒ノリの養殖棚として利用される[2]。 生息する主な生物環境問題
2012年(平成24年)に河口干潟の西部に建設された阿波しらさぎ大橋は、建設計画が決まった当時よりシオマネキ等の絶滅危惧種が生息する干潟の環境が崩れるのではないかと懸念されてきた。 詳細は阿波しらさぎ大橋#自然環境への配慮を参照。
河口干潟の東部に徳島南部自動車道の吉野川サンライズ大橋があり、吉野川河口の広大な景観の喪失や阿波しらさぎ大橋と高速道路渡河橋による渡り鳥の飛来数の減少、飛翔の妨害などの環境問題が懸念されている[3]。 交通脚注
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