古川文子
古川 文子(ふるかわ ふみこ)は、日本の看護師、看護学者(臨床看護学・成人老年看護学・循環器看護学)。学位は博士(保健学)(東京大学・2001年)。 天理よろづ相談所病院看護部教育担当婦長、香川県立医療短期大学看護学科教授、香川大学医学部教授、東海大学健康科学部教授、静岡県立大学看護学部教授、静岡県立大学大学院看護学研究科研究科長などを歴任した。 来歴生い立ち高松赤十字高等看護学院に進学し[1]、看護学科にて学んだ。1972年3月、高松赤十字高等看護学院を卒業した[1]。同年より、財団法人である天理よろづ相談所が設置・運営する天理よろづ相談所病院に、看護婦として勤務した[2]。しかし、向学心絶ちがたく、ハワイ大学マノア校に進み、看護学部にて学んだ[1]。1987年5月、ハワイ大学を卒業した[1]。それにともない、看護学士の称号が授与された[1]。さらに、ジョンズ・ホプキンス大学の大学院に進み、看護学研究科にて学んだ[1]。1994年7月、ジョンズ・ホプキンス大学の大学院を修了した[1]。それにともない、看護学修士の学位が授与された[1]。同年、天理よろづ相談所病院の看護部にて、教育担当婦長に就任した[2]。その後、東京大学の大学院に進み、医学系研究科の看護学専攻にて学んだ[1]。2001年3月、東京大学大学院の博士後期課程を修了した[1]。それにともない、博士(保健学)の学位が授与された[3]。学位論文の題は「壮年期女性職業従事者への個人別対応による速歩運動とその客観的・主観的指標に及ぼす影響に関する介入研究」[4]。 研究者として2001年より香川県立医療短期大学に奉職することとなり、看護学科にて教授に就任した[2]。翌年には香川大学にて、医学部の教授に就任した[2]。医学部においては、主として看護学科の講義を担当した[2]。2006年、東海大学にて、健康科学部の教授に就任した[2]。健康科学部においては、主として看護学科の講義を担当した[2]。2007年、静岡県立大学に転じ、看護学部の教授に就任した[2]。看護学部においては、主として看護学科の講義を担当した[5]。また、静岡県立大学の大学院において、看護学研究科の教授を兼務することとなった[5]。看護学研究科においては、主として看護学専攻の講義を担当した。さらに、看護学研究科の研究科長にも就任するなど[5][6]、要職を歴任した。そのほか、他の医療機関の役職も兼任しており、地方独立行政法人である静岡県立病院機構では臨床研究倫理委員会の外部委員を務め[7][8]、静岡県立静岡がんセンターでは認定看護師養成課程の外部教育委員を務めた[8]。2016年3月31日、静岡県立大学の看護学部と大学院看護学研究科の教授を退任した[9]。 研究専門は看護学であり、特に臨床看護学、成人老年看護学、循環器看護学といった分野を中心に研究している[10]。具体的には、循環器系の健康問題やケアについて研究したり、周術期における対象理解、あるいは、介入についての研究したりしている[11]。また、成人や高齢者における、活動、休息、睡眠についての研究にも取り組んでいる[11]。加えて、デザイン思考に基づいて、ケアの創出やものの開発、評価にも取り組んでいる[11]。 学術団体としては、日本看護科学学会、日本看護研究会、日本地域看護学会、日本公衆衛生学会、日本循環器看護学会、日本人間工学会、日本慢性看護学会、シグマシータタウ国際名誉看護学会などに所属した[12]。日本循環器看護学会と日本慢性看護学会ではそれぞれ査読委員を務め、シグマシータタウ国際名誉看護学会においても学会査読委員を務めた[12]。 略歴
著作論文
脚注
関連項目 |
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