千秋太后(チョンチュテフ、ハングル: 천추태후)は、2009年1月3日から同年9月27日まで韓国KBSにて放送されたテレビドラマ(時代劇)。全78話。
あらすじ
舞台は10世紀末期から11世紀初期の高麗王朝。
第6代皇帝[1]・成宗は80万の兵を率いて高麗に侵攻した契丹に領土の一部を割譲しようとする。ところが、先代皇帝[1]・景宗の第3皇后だった妹のファンボ・スは徹底抗戦を主張する。初代皇帝[1]・太祖王建の孫娘でもあるスは兄の意向に背き、「高麗を大帝国にする」という太祖王建の掲げた理想の実現を懸けて、血塗られた戦いの先頭に立つ。
時は流れ、スの息子ソンは第7代皇帝[1]・穆宗として即位し、千秋太后と名乗ったスは穆宗の摂政となり、太祖王建の理想の実現を目指して富国強兵の政策を打ち出していた。しかし、宮廷内ではスの政策に賛成する北方系の派閥と、長く続く戦乱を厭うようになっていた新羅系の派閥とが、世継ぎのいない穆宗皇帝の後継者争いも相まって激しく対立していた。
そんな中、スの側近だったキム・チヤン(朝鮮語版)が新羅復興を狙ってクーデターを起こす。しかし、事前にクーデターの情報を掴んでいた将軍カン・ジョ(朝鮮語版)によってクーデターは鎮圧される。クーデターへの関与を疑われたスは摂政の座を追われ、スの妹ファンボ・ソルと慶州院君ワン・ウクの息子である大良院君ワン・スンが第8代皇帝[1]・顕宗として即位する。
こうした高麗の混乱に乗じて再び契丹が侵攻し……。
登場人物
登場人物は、個別に注釈がない場合は[2]に基づく。また作品中の一部設定が、歴史上の記録と異なる場合がある。
主要人物
俳優 |
役名 |
作品中の設定等
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チェ・シラ 少女時代キム・ソウン |
ファンボ・ス/千秋太后 |
本作品の主人公。太祖の孫娘。景宗の第3皇后となりソンを儲ける。死別後は崇徳宮主に封じられ、ソンの即位後は摂政に就き、千秋太后と名乗るようになる。高麗を諸外国とも対等な国にしようと骨を折るが、チヤンとの愛やソンとの関係に悩む。
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キム・ソックン |
キム・チヤン |
新羅の王族の末裔で、仮の顔として商団の行首をしている。高麗を滅ぼすためにスに近寄るが、彼女を愛してしまい苦悩する。
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チェ・ジェソン |
カン・ジョ |
渤海の重臣の末裔。渤海滅亡後流民たちと共に高麗にやってきたが幽閉生活を強いられ、流民たちが暴動を起こした際にスと出会う。スの忠臣として仕えながら、内心秘かに彼女を愛する。
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イ・ドックァ |
カン・ガムチャン |
高麗の重臣。若い頃に光宗による重臣粛清に遭って家が没落、その後諸国を周遊した後高麗に戻ってきた。スに仕えながらも、幼いスン(大良院君)の身を案じる。
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高麗皇室
高麗重臣(北方系)
高麗重臣(新羅系)
高麗重臣(中立派)
高麗武臣
契丹(遼)
脚注
- ^ a b c d e 作中の称号は皇帝(ファンジェ)であるため、この呼称で統一。高麗の君主の称号は対外的には「国王」だが、13世紀半ばまでは国内的に「皇帝」の称号が用いられていた。本作品の舞台は10世紀末期から11世紀初期のため、台詞でも「皇帝」が用いられている。ただし、日本語版字幕の表記などでは「高麗○代王」となっている。
- ^ 드라마소개<둥장잉물> (朝鮮語) KBS公式サイト 2016.1.17 02:21 (UTC) 閲覧
- ^ a b c d e f 千秋太后 相関図 コリア・エンターテインメント公式サイト 2016.1.17 03:28 (UTC) 閲覧
- ^ 千秋太后 Cast&Staff コリア・エンターテインメント公式サイト 2016.1.17 03:28 (UTC) 閲覧
外部リンク
KBS2 KBS大河ドラマ |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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千秋太后 2009年1月3日~9月27日
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1980年代 |
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1990年代 |
1990-93年 |
黎明のその日 / 王道 / 風花は枯れない / 三国記 / 朝ぼらけ
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1994-96年 | |
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1997-99年 | |
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2000年代 |
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2010年代 |
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